「老い」ってなんだろ
どっちもたぶん今70歳近いと思われるんだけど。グラフィックデザイナーと菓子職人。二人とも男性。30、40代ではバリバリ活躍して50代前半くらいまではその勢いで活躍。50代後半になり60近くなりこちらとしては「安定感はあるけどそれ以上のものはとくにはないなあ」と折りに付け感じるようになってきていた。二人とも若い頃は賞を獲ったり大きな案件でいい仕事したり。そうだったのに60過ぎくらいからか衰えが見え始めていた。勘がイイ人や良く見ている人やごく身近にいる人や、そういう人らの中から年々ちらほらと低い評価の声が静かに増えてきていた。そう静かに。昔活躍した人だから表立ってはいいにくいわけで。私だってその二人に「衰えたね」なんて言えない。こっちも長年その二人と付き合ってきたし、いい仕事をしてもらってきた。キツイことなんて言いたくない。皆も同じだろう。誰もそのへんのことを本人に言わないで発注を減らしていく。徐々に関わらなくなっていく。因みに二人とも全然恐いタイプではないけれど。さて、ここからの論はめんどくさいくらい長くてややこしい。今日はやめておきます。ですので、自分に言い聞かせるように結論だけ言います。「①清潔感(実際の自分の身だしなみと他人から見える作業の場面と制作物のすべてトータルに)と②新しいものを嫌がらずにそれどころかむしろ楽しそうに受け入れる姿勢」。この二点です。
いちけん
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