電卓のちょっと進んだ使い方――その1:小計の合計をワンタッチで(グランドトータル)
noteでは初めまして。小林といいます。都内でしがないエンジニア兼雑用係をやっています。
このシリーズでは、電卓でもとりわけ実務電卓などと呼ばれるものの応用的な使い方についてご紹介します。
対象の機種
過去から現在まで、またメーカー別に全部の機種をなぞるわけにもいかないので、対象となる機種に備わる特徴を挙げます。
今回の記事は「 GT と書かれたキーがある」電卓が対象です。
以前はGTキーがある電卓はあまり一般的でありませんでしたが、近年は2千円程度から入手できます。
表記のおことわり
電卓のマニュアルでは、キーを押す操作はわかりやすく四角で囲んであるものの、Noteでは適当な表現がありません。このため、キーを押す場合は [1] のように、角括弧でくくることにします。その結果表示される数字や表示は、その右に少し離して書きます。例えばこのように。
[1][0] [+] [5] [=] 15
使い方
次のような表を考えます。請求書のようなものです。
この小計欄と、合計欄を埋めることを考えます。まずみかんを計算します。
[AC] 0
[2][2][0][0] [×] [3] [=] 6,600 GT
このとき、液晶のすみに GT と表示がつきます。続けてりんごとバナナも計算します。
[1][2][0] [×] [2][4] [=] 2,880 GT
[1][5][0] [×] [6] [=] 900 GT
続けて合計を計算します。
さて、オールクリアして……とはせず、ここで [GT] キーを押します。
[GT] 10,380 GT
なんと、ワンタッチで合計が計算できてしまいました。これをグランドトータル機能といいます。
「イコール」キーが押された時に表示された結果が全部加算されていくようになっており、任意のタイミングで呼び出すことができます。このように「小計を計算して全部足す」ときに効果的です。
まとめ
きょうは繰り返し同種の計算を行った結果の合計を出すのに便利な機能、グランドトータルを説明しました。次回はメモリー機能をご説明します。
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