らんまん 第20週 感想

<ネタバレ注意>

このドラマは田邊たなべ教授を悪者として描いていないところがいいなと思う。学識がないと思われていた聡子が、実は誰よりも彼を深く理解していたと判って涙が出た。歌詞も腑に落ちた。

言葉足らずの愛を 愛を貴方あなた
命ある日々 静かに誰かを 愛した日々
涙は明日のため 新しい花の種

一方で、万太郎がムジナモの論文に教授の功績を記さなかったことについては、少し無理があるような気がした。植物学の本を読みあさり学識を積んできた万太郎が、そこに気づかないとは考えにくい。彼は「植物学のために」教授の功績を記すべきだったのではないかと思う。

田邊も若い頃には留学のために森有礼もりありのりを利用している。森有礼はそれを面白がって容認したようだけど、田邊は万太郎の出入りを最後まで許すことはなかった。そこは史実だから仕方ないのかな。

とりにえさをあたえるぼたん