5/7

ソテツの影の横
なだらかな坂道を 時間よ、過ぎた季節と
20秒のタイムスリップよ 思い出した?

そんな娘もいたね 遠く健気に生きてるんだろうね
爪先で線を踏む遊び 遠く健気に続けてるんだろうね

やっと名前を貰えるわ
割れた磨りガラスの空も 喜び、悲しみ クロールは続いてく
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　空と海はよく似てる 横顔なんてもうそっくりよ
時代を思うよ
20年のタイムスリップよ 思い出した？
夢中になって 今日という日を生きてるんだろうね
同じような空を探しながら 違う海を泳いでるんだろうね

いつも優しく唄えたら 風が運んでくれるかも
あの言葉の意味 ずっと探してる

やっと名前を貰えるわ 泳ぎ続けてよかったよ
喜び、悲しみ クロールは続いてく

踊ってばかりの国『クロール』
大好きなこの曲で、タイトル通り自分のクロールを思い出す

小学生の頃、クロールが苦手だった
キツイのは、バタ足だとか、水を掻くことじゃなくて、息継ぎ。
泳げない、じゃなくて、泳ぎ続ける
これが本当に難しかった（今も）
25メートルプールを足をつけずに泳ぎ切った記憶はありません

なので、体育の授業でのクロール競争はもちろん生き地獄。
友達の背中がどんどん小さくなっていく焦りは耐えがたく、この時間早く終われ〜って切実に思ってたなあ

なんとかゴールして、最後に水から上がるのは恥ずかしくてたまらなかったけど、心のどこかでホッとする。

長田弘さんが「名前をつける、それは相手を存在させること」と言っていた
（なんだか全てが尊く思えてきて好きなお話）

名前をもらう、評価をもらう、
その瞬間は怖いし、勇気がいるけど、
存在しないとどこにもいけない 見つけてもらえない

就活、気合い入れよう。

この曲の無重力に、
怖さと、優しさと、雄大さと、ちっぽけさと、温かさと、冷たさと、希望と、絶望と、充足感と、焦燥感と•••
まるっと心を預けて聴いていたら涙が出て、
自分がずっと怒っていたことに気づきました

自由の残虐性

好きに生きるには、息継ぎの練習が足りない