8/1

水面下にいるみたいなコポコポした音は、誰かの帰りを待つ独りの静寂
あえて処理してないギターの擦れはその時を縫ってる音
歪んだギターは「無事なのか」「帰ってくるのか」「生きているのか」、心の奥底で滲む不安
微かにきこえる鍵盤のチカチカした音は、希望だったり絶望だったり(光、ガラスが割れる)
吉澤嘉代子さんの詩と声は、すべてを分かった上で静かに帰りを信じる穏やかな強さ

と、想像

優しくて悲しい、壮大な日常の曲だな
明確にとある2人のことを歌っていて、それだけ濃い密度の曲なんだけど、どこか自分を重ねられて、各々の想像の余地がある
映画みたいな音楽で、でも音楽でしか表現できない余白感、私の大好きな音楽の形!


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