本と相性の良いものを考える vol.2

本と手紙

インターネットが普及して僕達の生活は変わった。
子供から大人になる間に携わるものが増えただけ。若しくは地方から東京、大阪に出てきて見える世界が変わっただけ。
という僕個人の変化だけでは説明がつかないくらいインターネットによる生活の変化を実感している。

Amazonはすごい。
大阪にいればクリックしたものが翌日には手元に届く。時にはクリックしたその日に届くこともあり、「俺の行動を見ているAmazon担当者がいるんじゃないのか?」と後ろを振り返りたくなるくらいスピード感がある。
おまけにビッグデータを活用して、僕と言う人間の趣味嗜好に合わせて商品を進めてくれるので、またしても後ろを振り返ってAmazon担当者を探してしまう。

Kindleは本のあり方を変えた。
本を買いに行く労力も無ければ、本を所有するスペースも物理的な重さも増えない。暗いところでも読めるし、お勧めの本とかも紹介してもらえるのだろう。

同様にSNSやメールによって手紙の機能も代替されつつある。僕も仕事ではメール、プライベートではLINEを使っているので最後に手紙を書いた時のことを思い出せない。

そんな時にふ、と思ったのだ。
「人に本をあげたことってあったかな。」
「人と本を交換したことってあったかな。」
御堂筋線に揺られながら過去の記憶を遡ってみても28年の人生の中でおそらく数えられるくらいしかその経験はない。

あの人は今どこでどんなことをしているのか。元気にしているのかなぁ。
この気持ちを知って欲しい。私は今こういうことを思ってるんだよ~。
相手を思い届ける手紙のような感覚で本をあげれたらいいなと思う。

読んだ本を誰かにあげるということ。
それもいらなくなったからあげるのではなくて、[同じ想い]を[この人]と共有したくて本をあげる。

そんなのあってもいいのではないでしょうか。

皆さんはどう思いますか。