道乃 ひかる

プロダクトとしての”本”が好きです。本を読むという体験価値もさる事ながら、物質的な本の…

道乃 ひかる

プロダクトとしての”本”が好きです。本を読むという体験価値もさる事ながら、物質的な本の価値が上がることを期待しています。28歳 サラリーマン@関西

最近の記事

本と相性の良いものを考える vol.6

本と学生 僕はこれを声を大にして言いたい。 特に若者に本を好きになってほしい。 僕の切なる願いで、僕が文章を書く理由だ。 僕が生まれ育ったのは新潟県新潟市。 2016年に高校に入学した。 まだ、ガラケーが主流でケータイで楽しむコンテンツと言えば音楽を聴くこととメールくらいしかなかった。 今みたいにきれいな写真を友達とシェアしたり、音楽に合わせて踊ったりすることはなかった。 その時は爆笑できることが大事で、おしゃれな雑誌に載ってる服を着たり、可愛い彼女を手にすることを

    • 本と相性の良いものを考えるvol.5

      本と恋 僕は恋をしたことがある。 思いのほか簡単に落ちてしまうもの。 落ちたらどうしようもないもの。 こちらの想いとは別に終わりを告げるもの。 理屈通りにならないもの。 それが恋だった。 きっかけは一目惚れだった。 高校の入学式で、名前も出身中学もどんな人なのかも分からない女の子から目が離せなくなった。 高校時代にバスケで活躍したかったのも、何か派手なことで注目を引きたかったのも、試験でいい成績が取りたかったのも、全部その子に自分のことを知ってほしいとの想いからだ

      • 本と相性の良いものを考えるvol.4

        本と雑踏 本を読む時に必ずしも「一人」で周りが「静か」でなければいけないかというと、そうではないと僕は思っている。 勿論、静かなところで読む本の方が没入感が増したり、外的な影響を受け辛い為、気力が続く限り本を楽しむことができたりするので僕も大好きだ。好きなことをひたすら続けて、その形のまま眠る。それが家や、一人の空間でできれば大きな幸せを感じられるかもしれない。 でも、本はどこでも楽しめる。 電車の中、カフェ、待ち合わせの場所、公園、オフィス。 本を開いてその世界観に足

        • 本と相性の良いものを考える vol.3

          本と他人(旅) 正直言って今回は相性が良いか分からない。 少しでもマッチする部分があるかなぁ。くらいの問題意識で考えてみることにする。 僕は大学4年の時に半年間休学して南米を一周していた。いわゆるバックパッカーというやつだった。 半年も行っていると途中で何がしたいのか分からなくなってきて、迷子の子供のような気持ちになってきた。面白いものを求めて路地裏をズンズン入って行ったのに、ある時冷静になって周りを見てみると誰もいない、知らない場所だった時の子供のようなそんな心境になっ

        本と相性の良いものを考える vol.6

          本と相性の良いものを考える vol.2

          本と手紙 インターネットが普及して僕達の生活は変わった。 子供から大人になる間に携わるものが増えただけ。若しくは地方から東京、大阪に出てきて見える世界が変わっただけ。 という僕個人の変化だけでは説明がつかないくらいインターネットによる生活の変化を実感している。 Amazonはすごい。 大阪にいればクリックしたものが翌日には手元に届く。時にはクリックしたその日に届くこともあり、「俺の行動を見ているAmazon担当者がいるんじゃないのか?」と後ろを振り返りたくなるくらいスピ

          本と相性の良いものを考える vol.2

          本と相性の良いものを考える

          「本と相性の良いものを考える。」 1個目は本と川。 僕は大阪に住んでいるので、時間のある時には京都の鴨川で本を読むようにしている。 鴨川の流れる音に耳を傾けながら活字を追いかけると、日頃胸の中に溜まっている想いやこれまで培われた価値観なんてものをちょっと川辺に置いてフラットな気持ちで文章に向き合える気がするからだ。 フラットな状態になると感情移入や場面の空気感が想像しやすくなって、文章を素直に読み解く楽しさを味わえる。主人公のひりつく心の傷を感じたり、話の展開を疑いなく頭の中

          本と相性の良いものを考える