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虎に角度

中原中也と小林秀雄、長谷川泰子の「奇怪な三角関係」を描いた映画が公開されるのを知った。

私は小林秀雄をめっちゃ敬愛しているので楽しみである。岡田将生くんが演じるらしい。ちなみに若い頃の小林は、若い頃の舘ひろしに似ている。

三人の関係については、小林秀雄「中原中也の思い出」で少し触れられている。

中原に会って間もなく、私は彼の情人に惚れ、三人の協力の下に(人間は憎み合う事によっても協力する)、奇怪が三角関係が出来上り、やがて彼女と私は同棲した。この忌わしい出来事が、私と中原との間を目茶目茶にした。

小林秀雄「中原中也の思い出」

冒頭で用いた「奇怪な三角関係」は、この文からの引用だ。
私はこの「中原中也の思い出」がすごく好きで、原稿用紙に何回も書き写したりしていた。
中也を気取って「前途茫洋」を使いまくったりもしていた。誰にでもあるよねこういう時期。詩人や芸術的な人物に憧れまくっていた。

でもあんまりこの三角関係については知らないんだよな。長谷川泰子『中原中也との愛 ゆきてかへらぬ』持っているんだけど、一度も開いたことなかった。これを機に読んでみようかな。

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