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忘れたくない。


稽留流産の手術が無事に終わりました。


年明けから始めた妊活。


運良くすぐに命は宿ってくれて。


やったねって、
これで娘ちゃんにも兄弟ができるねって、
楽しみな日々が始まったんだけど


そう甘くはなかったです。


忘れたくないので、
身バレ防止のため一部変えながら。


【妊娠検査薬陽性→産婦人科受診】
まだ初期の段階だったのでこのときは赤ちゃん見えず。
ただ、赤ちゃんの袋が出来上がってて、
なんとそれが2つ。
一卵性の双子ちゃんが産まれる予定でした。
ただ、この段階で娘ちゃんの時とは違って、
出血がありました。
まずここで少し様子見。
この時からすでに「流産」の2文字を
お医者様から聞いていました。


【二度目の産婦人科受診】
一週間経てばきっと見えてくるであろう赤ちゃんが
全く見えない。
かなりの出血量と、
そして血液検査でも異常が。
紹介状を書いてもらって大きい病院へ。


【三度目の産婦人科受診】
ここでも前回の病院と同じ見解。
ただ妊娠したときの数値が高いのでら
もう赤ちゃんが育ってもいいころだけど
ここでも見えず。
また翌週にしようと様子見。


【四度目の産婦人科受診前の大出血】
仕事中に尿を漏らしたのではないかと思うくらいの出血。
急いで病院に連絡し、診察してもらいました。
2つあった赤ちゃんの袋のうち、
1つは血の塊になり、
もう1つには赤ちゃんの細胞になるような塊が見えるように。
悪阻もあったので、この子を絶対に守りたいと思った。
でも、数値的には聞こえてもおかしくない心拍が聞こえず、
出血もあり、
これは病院で診ていく必要があるという判断が降り、
この受診後、緊急入院となりました。


【入院1日目】
赤ちゃんの袋が血液に押し出されて、
子宮の外に出そうだということ。
安静にする。


【入院2日目】
昨日よりも赤ちゃんの袋の位置が
出口よりも遠くなっていたとのこと。
このときも心拍聞こえず。


【入院3日目】
診察の結果、昨日と変わらず。
そして赤ちゃんの袋はあるけれども、
赤ちゃんがきちんと形成されていないこと、
心拍が聞こえないこともあり、
「稽留流産」という診断を受けました。
明日の朝、心拍が聞こえてほしいという奇跡を
ずっと願っていました。


【入院4日目】
手術日。
やはり赤ちゃんは育ちませんでした。
子宮頸管の拡張処置を行ったところ、
痛みと不安感とで迷走神経反射が起き、
発作、発汗、失神寸前で運ばれる。
やっぱり私は不安感のある下腹部の痛みに
弱いんだなあと再確認。


【手術】
点滴、注射、麻酔をして臨みました。
助産師さんがいっぱい話しかけてくれて、
手術まで気を紛らわすことができました。
麻酔が効くと、悪夢を見たり、
人によってはジェットコースターに乗っている感覚になるそう。
麻酔が入ってからはすぐに意識がなくなりました。


【手術中】
麻酔が効いているので、記憶、痛みはなし。
でも、やっぱり夢を見ました。
夢なのか現実なのか、よくわからなかったけど、
とにかく不思議だった。


【夢の内容】
どこか箱の中のような場所にワープして
ふにゃふにゃの壁で、
色はピンクとオレンジが混ざっていて、
例えると空気の遊具みたいな感じ。
それが上も下も横もで囲まれていました。
わたしは私の体は見えないんだけど、
奥の方から引っ張られるような、
でも自分で向かっているような、
そんな感覚でした。
とにかく移動をしてた。
そこふにゃふにゃの壁に挟まれたり、
別の色のふにゃふにゃの箱に移動したり。
そして途中途中、
オレンジとピンクの天井から人がのぞいて話しかけてくるの。
「大丈夫だよ、いっぱい深呼吸して」
そんな現実がわからない場所でもわたしを呼ぶ声が聞こえてすごく安心して深く呼吸した感じがする。
たぶん、息が荒くなってたか、苦しがってたんだと思う。
麻酔がだんだん切れてきて、目の前がふわふわ変わってきて。
話しかけられてるから答えたいんだけど麻酔が効いてるから声が出ないし、意識朦朧としてた。
でも、助産師さんの声に反応したくてなんか答えた気がする。
気づいた時には現実世界で、術後1時間も手術台で眠っていたみたいです。


【手術後】
手術は無事成功。
助産師さんとお話しして分かったことは、
あまりに苦しそうだったから、
麻酔を増やしたとのこと。
だから声をかけてくれてだなと。
麻酔が効いてて痛みはわからないけど、
やっぱりなんか苦しかったんだなぁって。
助産師さんに
「がんばったねぇ、えらいよ!」
と言われて、張り詰めてた糸がプッチン。
一気に涙が出ました。
そう、ほんとうはたくさん不安で悲しくて
いっぱい泣きたかった。
もともと泣き虫だからすぐ泣くのだけれども
声をかけてくれて、
久しぶりに嗚咽して泣いた。
「今しかいっぱい泣けないから。おうち帰ったら、娘ちゃん待ってるから。今、いーっぱい泣いていいんだよ!」
助産師さんに心を救ってもらいました。


【いろんな人に連絡】
夫、両親、妹、職場、友人に無事終わったことを連絡。
◎夫は保証人としてずっっといてくれたんだけど、
手術終わったら帰されたらしい(笑)
連絡したら、娘ちゃんのお迎えまで仮眠すると。
きっと、夫もここ数日、イレギュラーなことがたくさん起きて疲れたと思う。
ふだんかは育児家事は私よりもやっているから、
心配なかったけど、心は夫も疲れてたと思う。

◎母はだれよりも平常心を保てていなくて、
電話でもその不安感はかなり分かった。
あとから弟から聞いたら、
手術の時間はずっと泣いてたらしい。
あまり感情を表に出さない母だけど、
やはり母も流産は悲しいし、
さらに別な病気もありそうと聞いてたからか
すごく不安だったと思う。

◎父はやはり一家の大黒柱だった。
夫から状況は聞いていたようで、
連絡したら母が心配だからと
仕事を早めに抜けて帰宅したそう。
父のこういうところがだいすきだ。

◎職場には本当に迷惑をかけた。
でも、そんなことを思わせないくらい、
「大丈夫だから!こっちのこと考えずに、自分のこと考えなさい!」
と命令をくださいました。(笑)
本当に感謝しかないです。



怒涛の1ヶ月でした。

私の人生に、まさか、
「流産」「双子」の言葉が
刻まれることになるとは想像もしてなかったし、
本音を言うと他人事だった。


無縁だと思ってた。


1人目が順調だったから。


でも違った。


命は簡単じゃないこと、
人が産まれるのは奇跡だということ、
流産の悲しみを
身をもってわかることができた。


命は大切。


もうそんなのは当たり前にわかることだけど
どうして大切なのか、
それがよく分かった。


そして今ならよくわかることがまだある。


きっと妊娠は今じゃなかった。
私の体調的にも環境的にも。


たぶん今育ったとしても、
赤ちゃんか私、どっちかがダメになってた。


だから、
今じゃないよって教えてくれたんだと思う。


焦っちゃダメだよって、
喝を入れてくれたんだと思う。


無理は禁物だよって、
教えてくれたんだと思う。


きっとまた戻ってきてくれる。
そんな気がします。


手術中の夢。
思い返すと私の他に何かがいた気がして。


それが赤ちゃんだったのかなって
勝手に思ってます。


だからまた私たち家族のところに
戻ってきてくれる。


それまで、また体調、環境整えて、
今度はあなたに会えるように、
ゆっくりまってるよ。


またね!💐



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異常妊娠だったため、
他にも数値的に異常があった。


『絨毛性疾患』
あるかもとのこと。


これについてはまた今度。





忘れたくないこと。
書き留めておきます。

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