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セミ

本当は、他のことを書こうと思っていたのだが、どうしてもこの絵本の内容が頭から離れない。
今日はこのことについて書いていこうと思う。
その絵本とは、こちら。

人間の会社で働くセミのお話。
最近ハマっているAマッソのおふたりのYouTubeで出会った1冊だ。


まず、絵本って奥が深い、ということにこの絵本によって気付いた。
小さい頃読んでいた絵本たちは、世の中に存在する絵本のほんの数点だったということ、文章が短い分我々読者の想像力によっていくつもの解釈が可能な実に奥深い世界なのだ
と知った。

----ここから先はネタバレも含めて書いていこうと思うので、まだ読んでいない人は是非読んでみてほしい------



この話は、読み手の年齢、共遇によって感想が変わってくる、まさに「大人のための絵本」だと思う。

17年という長い間一生懸命人間の会社で働いたセミが自由を手にするまでの物語。
セミ、良かったねと思えた。
が、その一方で
こんな酷い労働環境ではないけれども、
私はこの先も会社で働いていく。
そしていつか定年を迎える。
その時に、このセミのように、「働いていたあの頃」を笑えるのだろうか、
という不安もよぎった。

複雑な気持ち
というかなんというか、
もう少し考えたい作品に出会った。









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