私は「シュークリームのカスタードください」派

今日の帰り道、あ、クロワッサンシュークリームだーと思って寄ったお店で、お決まりですかー?と言われて、どれも美味しそうだったんだけど、ストロベリー、抹茶、フロマージュ、カスタード(あと一種類?)のなかで一番初めに目を引かれたフロマージュにしよう!と決めて、「フロマージュのシュークリームください」っていったのね、私
けど自分で自分の発言聞いて、なんか違和感あるなぁと思ったからちょっと考えてみたら、多分普通だったら「シュークリームのフロマージュください」っていうんじゃないかなあと思ったのよね、
それでどうも気になったのでインスタのストーリーでそのアンケートみたいなのをとったのね、
そしたら答えた人のほとんどが「カスタードのシュークリーム」派で、「シュークリームのカスタード」派がほんとに1割とかしかいなくて、一体全体どういうことなのか、他の単語のケースも考えてみたのよ、けどこれが(at least自分の中で)ふた通りあるという事実が面白くなってきちゃったのよねぇ。

そういうわけで、この表現たちに心を奪われているうちに(冷めないうちに)言語学の分野から知識をお借りしようと思い立ちましたというわけなのです。

でもそもそもどういう分野なのだろー。こういうのすごくなんというか、ちょうどかゆいところって感じするね。
わかりそうでわからないし、こういう時自分に壁ぎっしりの引き出しが出来上がってたらなぁと思うよね。まだまだ知識不足だー。

なんとかGoogleで「日本語 AのB」という絶対引っ掛からなそうなワードで検索してみた。上の方にあったサイトに入ってみたら、意外とヒントが得られる感じだったので、ちょっとそれをまずみてみましょ。

日本語の名詞句「AのB」という形には、意味的関係上いくつか種類があるみたい。このサイトはmainly翻訳のための日本語文法っぽいから、参考にできそうなところだけいただいてこう。

このサイトが引用してる横山らの研究がどうやら優秀そうなんだねー。「AのB」という名詞句におけるAとBそれぞれの意味素性(これを導入するには意味素性論が必要だ!ナンテコッタ)を書き出してその組み合わせで分類したみたい。意味素性は一旦置いておいて、その出来上がった意味的分類的には
・同格(妹のワカコ)
・Aが場所を示す(公園のベンチ)
・時間的関係を示す(昨日の夕飯)
・BがAの所属を表す(学校の先生)?B=人、A=組織だったらAがBの所属では?
・BがAの一部を表す(車のドア)
・AがBの種類を表す(漫画の本)?←なにそれ
・AがBの材質を表す(木の机)
という感じになるっぽい。

読んでみて、これなんじゃないかとしっくりくるやつはなかったというか、自分の中では「シュークリームのカスタード」って、カスタードの後ろに「のやつ」みたいな、「味」みたいな、そういうのが隠れてると思うんだよね?!そんな感じしない!?まあ、「カスタードのシュークリームください」派の人はすでに文法的におかしくないことが証明されたような気もする。上の「AがBの種類を表す」に当てはまるもんね。でもでも、「シュークリームのカスタードください」だって絶対使う人少なくないもん!!これは私的には「夜ご飯はパスタを食べます」とかの「は」と同じような、話題的な用法なんじゃないかと思うのよ!!話題プラス省略という二つの文法的な何かがかかわっているのではないのか?!違うのか?!(多分違う)

(一旦落ち着く)でもまあなんとなく格助詞「の」を調べればよさそうになったので、今度はそれでGoogleスカラーにかけてみた。(そもそも、あこれ格助詞の「の」っていうのねーというところから始まりました。できることなら、大学院でお世話になりたいと思っている教授にすでに聞きたすぎるーーー日本語学に精通してらっしゃるし、some discussionさせてもらえたらすごく楽しいだろうな。といっても私のあまりの知識のなさに私はフルボッコかもしれない(初めてこのワード使った)。ていうか先生からしたら議論の余地もないくらいこれがどういう用法でどういうカラクリなのかすでに明確なのかもしれない。ぐぬぬ。(でもいいの、私は楽しいし!))

話は戻って、Googleスカラーはだめだ、「格助詞の」というワードでは格助詞関連ならなんでも引っかかっちゃってなかなか「の」に限定されないので、クオテーションマークとか使ってみたんだけど、私の能力ゆえか、本当に無理なのか、結局あまり変わらなかったのですでに見つかった三つの文献の文献リストから飛ぶ形でやってみようと思うよ。

と、20分くらい経ったんですが、ふと気づいた。そりゃあ、探してるの出てくるわけがない、なぜならこれは「AのB」の塊できっと解釈してはダメなんだ!だってさ、私が考えてるのって「Aの」が「今日の夕飯は納豆を食べます」の「は」と同じような用法なんじゃないかってことだから、「僕はうなぎだ」で有名なうなぎ構文とかをみたほうがいいのかもしれない。あと、後ろ側は「B」だけじゃないかもしれない、本当は「のやつ」「味」が隠れているとすれば、「Aの」というのはそのBが修飾する先???なのでは???英語で書いたら、the custard oneみたいになるように、oneにかかるソレなんじゃないのかい?????(そもそも英語違ったらすいません、ill take the cheaper oneのノリ)

そうすると、もうすこし調べる幅が広がりそうだー。

追記3/2
国語科の友達が教えてくれたのだけど、これがうなぎ構文のような可能性はなさそうだ。けどなんとなく、シュークリーム>カスタード、みたいな、指定の流れっぽい感じは割と他の人のリアクションからも共通して言えそうなかんじだった!すごい。みんな楽しい。
なんかね、シュークリームの他にもケーキやプリンがあるような状況なら、まずシュークリームを指定して、その後さらにそれに含まれる選択肢の中からカスタードを指定するという流れ!割とリアクションくれた人はこの感覚っぽかったし、私もなんかわかる。や、そうだよな、と。

そうすると、他の文献で採用されていた意味素性論よりも、「AのB」におけるAとBの意味か属性的な関係性を見たほうが良さそう。
他に私が思いついたAの[修飾→]B(カスタードのシュークリームで)タイプとAの[限定化>]Bタイプ(シュークリームのカスタードで)のどちらも通じる例は、
・コーヒーのブラック
・ランドセルの黒
・絵の具の赤
らへんかなぁ。

まず[飲み物>種類]見てみよう。多分これ使う時ってフィードバックにもあったようにたくさん飲み物の種類があるときで、指定>指定だと思うんだよね。じゃあ、紅茶のミルク?紅茶のストレート?はどう?ですか?紅茶飲まないから頼んだことなくてわからん()でも紅茶のアールグレイとかいう???????ちょっとwierdじゃない???まあもし言うとして、他に変になる表現がなければこの組み合わせはalways make senseということになってしまうな。何かあるかな?え、てかここまで書いて思ったんだけどじゃあ[飲み物>暖かさ]もそう?!?!ホットのコーヒーで、コーヒーのホットで、、、、、、ヤバ!!!楽しい!!!!絶対どっちも言うーー🤣これはもはや反例を探すまでもないのでは?!ココアのホット、牛乳のホットとか。A→Bでも、A>Bでも絶対大丈夫なのだが!!すごい。
(結局[飲み物>種類]はこれ以上頭が働かなかったので一旦離れるよ)

あ、ランドセルの黒、絵の具の赤は同じ[物>色]タイプだった。でもでも、ハンカチの青とか、タオルの黄色とか絶対ないよね!!オケの黄色とか、本の黒とか。どうやらこっちは例と同じような[物>色]にしても変なやつはあるらしい。

こうやって考えると、A>B(シュークリームのカスタードで)が成り立つのは必ずしもたくさん種類がある中から指定>限定のステップを踏むというパターンなのか疑わしくなってくる。(気がする)

やっぱり私、A>BタイプはBが省略のoneを抱えてる気がするんだよなーーーでもそれを証明するための力もないーーー
ハッッでもそれも考えてみたらもし私の仮説通りだったら反例があるのもおかしいよな?!!だってもし本当にoneが隠れてるだけならタオルの青だってthe blue oneなんだからあってるジャーンってなるはずなのに!!なんか絶対やんわりルールとか規則があるはずなのにー!!!
はあ、そうするとやっぱり場面、状況という要素がなぁ、やっぱそれなのかな?the blue oneって書いてて思ったもん、(あ、やっぱりもし洗面所から忘れたバスタオル取ってって頼む時は、「タオルの青とってーー!」って言うよな)って。

でもでも本の黒はなくなーーい!?!?豚の貯金箱もナイナイだし、袋のビニール、袋の紙も絶対ない。アロマエッセンスはある。アロマのゼラニウムみたいな。

ああー、なんか想像してたらさー、昔うちの兄けっこう屁理屈してくる子だったのよね、ほんと小中とかだけど。なんか頼む時、もしそれが文法的におかしかったらそれの裏かかれてたよなーーー、玄関口から靴脱ぐのめんどくさかった時とか、DS忘れたから取ってー!DSの黒!とかさ、DSから黒は取れませぇんって言われてたと思うわ。うん。(こっちは属性的な格助詞の用法で捉えてる的な(そもそもこれもあってるかわからぬ))

えーめっちゃ脱線してた。戻る戻る。
他のA>Bタイプ探してみよう、多分[飲み物>種類/ 暖かさ]とか、[物>色]だけじゃないはず。

ああー、お茶漬けの鮭もだなー。[食べ物>味]
これはシュークリームのカスタードと同じか。カレーの甘口もだなぁ。パスタのカルボナーラはあんまりないよなぁ、名前がついてるからか?パスタのボロネーゼ??ギリギリ言いそう。うどんのたぬき?そばのかけ?でもこれは元がたぬきのうどんだしかけそばだから、あまりダメか、例に入れては。(うわあ、あまりダメって日本語的に嫌だわぁ〜〜でも言っちゃうやつ)味噌汁の豆腐?ないなー、これは具材だから混同しちゃうのかな。鍋の味噌もないなー。*[食べ物>具材]はダメなのかも。[食べ物→具材]の修飾関係が一般的すぎるのかな。でもそうすると他のやつは修飾関係があいまいってこと???いつそうなった??これなんか歴史さかのぼる感じもしかして??

ぬいぐるみのくまはいける。人形の赤ちゃん。でもクッションのもこもこは怪しくなってくるな。[物>固有名詞]は割といけて、[物>属性形容詞]とかはきついのか?花瓶のツヤツヤとかも無理だもんね

せんべいのバリバリも無理か、お餅のカチカチも無理だ、やっぱり形容詞はきついか?そもそも前につくものだもんね

トイレの洋式、トイレの和式もいけるということは、
と思ったけどこれは種類のAのBになってしまうかー。

続く!



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