言語学入門書を深掘りするシリーズ#3

まだまだ〜。続き。
例によって中島&外池(Eds)「言語学への招待」(1994)参照。今回は第4章「世界の言語」から。

まずは言語の形態的分類について。morphology苦手だよ〜涙。

1818年のシュレーゲルの方法が有名みたい。形態的特徴から孤立語、膠着語、屈折語の三つの型に言語を分ける。

孤立語:単語が全く語形変化せず、主語や目的語などといった文法関係がもっぱら語順によって示される言語。中国語とか。

膠着語:単語の変化が一般的になく、文法関係は単語ないしその語幹に接合する付属的要素によって表される言語。日本語、トルコ語など。

屈折語:単語そのものが語形変化するような言語。名詞が主格、目的格などどの格に属するか、男性、中性、女性どの性に属するか、単数・複数どちらの数を示すか、みたいなのが語の形(語形変化)で示されるような言語。英語、フランス語、ドイツ語かな。

他に、ショウゴウ語(変換で見つけられず断念)っていう、形態素が緊密に結びついて文全体があたかも一つの単語になっているかのような言語もあるらしい。こんな感じで分類は提唱されてきたけど、複合的な言語を持つ要素とか、元は孤立語だったのに進化していった説とかもあって今はそんなに盛り上がってる分野ってわけでもないみたい。

次、類型論(タイポロジー)。文の主要要素であるS,V,Oなどの語順に基づいて言語のタイプを分類するよ。1963年のグリーンバーグの主張より、VSO型、SVO型、SOV型の三つのタイプの語順が全体的にメジャー。英語に代表されるようなSVO型はVOが動詞句で主要部先行型。日本語含むSOV型はOVが動詞句で主要部後続型。これは前置詞句、名詞句にも見られる。でもドイツ語とかは主節、従節で違うから、両方混在、みたいな感じらしい。

この人たちきっと有名な方々なんだろうな。偉大だなーー。

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・山田(1994). 人間のことば. In 中島&外池(Eds.). 言語学への招待. 大修館書店.

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