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脱ペーパードライバーへの道

お恥ずかしい話ですが、自動車教習所を卒業してから約20年、一度も運転をしたことがありません。
つまり、隣で教官がブレーキを踏んでくれる環境以外で、運転をしたことがありません。
なので「電動自転車でどこまでも行けるから車はいいや。もう一生運転することはないだろう。」と思っていました。

ところが今年になって移住した家が、徒歩圏内にコンビニもポストも自動販売機もない、しかも街灯も少なくて道が真っ暗というなかなかの田舎で、生まれて初めて車を購入することになったのです。
今は夫が運転をしてくれていますが、さすがにまかせきりも申し訳ないので、脱ペーパードライバーへの道を踏み出すことにしました。

若いころに比べるとあきらかに視力も落ちているし、疲れやすいし、集中力ももちません。なので正直、公道で走るのは怖いです。
逆に、運転の練習をするということはそれらの能力を刺激するということでもあり、ボケ予防になるわけですから、モチベーションになりますね。

ということで、運転すると覚悟は決めたのはいいけれど、なにから始めたらよいのかわからないまま、1か月、2か月と時間が過ぎていきました。
夫は結婚前に車を所有していたこともあり、自然と運転できるようですが、人にものを教えることがとことん苦手なので、あてになりません。

そんなときにフラッと(夫の運転で)立ち寄った図書館で良い本をみつけました。

F1ドライバー片山右京さんの解説は適格で非常に信頼感があります
図や写真が豊富でわかりやすいです

この本を読んで、よしまずは運転席に座ってみようと思いました。

とくに上の片山右京さんの本は面白いです。図がほとんどなく、文章ばかりなのですが、すでに運転している人が体で理解しているような常識や心がまえをうまく言語化してくれています。
たとえるなら、頼りになる先輩と飲みに行かないと聞けないような話がかかれているような、そんな感じです。
よくわからないことへの不安を取り除いてくれる、精神的な支えになりました。

これを読んだ2日後、夫に、市のスポーツ施設の駐車場に連れて行ってもらい、20年ぶりに車の運転席にすわりました。緊張しました。

そして、以下の手順で車を動かしました。
 ・座席の高さ、前後、背もたれを整える
 ・前方のミラーを調整
 ・ブレーキを踏みながら、スタートボタンを押す
 ・シフトレバーを P(パーキング)からD(ドライブ)に
 ・ブレーキを静かに離す、踏む
 ・前進と停止を繰り返してみる
(クリープ走行は思ったよりスピードが出て怖かった・・・)
 ・ハンドルを切って、駐車場を回ってみる
 ・アクセルを踏む、離す
(アクセル踏むのが一番不安だったけど以外にゆっくり加速することがわかりほっとした!)
 ・上と逆の手順でエンジン停止

駐車場を約3週しました。本日はここまで。
20年ぶりにアクセルが踏めて大きな一歩を踏み出したなあと、感慨深い気持ちになりました。

夜は、高校野球(福岡代表が快勝)を見ながらビールで乾杯。そして今日着ていた服も記念にパシャり(なんでやねん)。

以上

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