見出し画像

あんたま日記『ぼくたちのリメイク』

 日曜日なので作品感想回です。第三回は『ぼくたちのリメイク』。今回もラノベです

※頑張って配慮はしますが、ネタバレ注意です

【はじめに】

トプ画その2

 前回、前々回と比べると少しだけ知名度が低いかもな作品ですね。アニメ化が決まっていて、今年の7月に放送予定です。ぜひ見てください。

 さて、まずはこの作品の軽い情報紹介をしましょう。
 現在、巻数は「本編8巻」「スピンオフ3巻」の「計11巻」です。まだギリギリ許容内になりそうな巻数なので、ぜひ買って読んで欲しい。
 著者は「木緒なち」さんです。知っている人は知っているの、かな?

 意外と「はじめに」の項目で語ることはなかったので、次の項目に移りましょう。こっから文字数増えるぞ

【あらすじ】

はじめに

(画像検索しても中々良いの出てこねぇよちくしょう…)

 前回同様Wikipediaのあらすじのっけようと思ったら、各巻ごとにしか書いてなかったので、自分なりにまとめてみました。はい。
『とあるゲームメーカーに勤める橋場恭也(28歳)は、「ゲームを作りたい」という思いを胸に仕事をしていた。しかし無計画な社長に振り回されたり、ディレクターとして他社員の尻拭いをしたりと、苦労する日々を送る。そんなある日、社長の失踪等によりついに会社はつぶれ、無職となってしまう。失意の中実家に帰省する道中、彼はある新作ゲームの発表会の生放送を視聴する。その放送では同世代の超有名クリエイター川越京一、秋島シノ、N@NAが参画した一大プロジェクトであることが告知されていた。橋場恭也は大学進学の際、彼らの出身大学である芸大にも合格していたが、普通の大学に進学していた。「あの時、芸大を選んでいたらどうなっていたのかな」。そう思いながら眠り、朝目覚めると…そこは10年前の2006年、自身が18歳の頃の時代だった…』

 冒頭はこんな感じです。普通に長くなってしまった。さらに要約すると「冴えない社会人が、クリエイターを目指して大学生活をやり直す(リメイクする)」話です。

 そして、ここまでちょくちょく出てくるワード「クリエイター」。これがこの作品のテーマです。そしてそういう作品だからこそ、クリエイターを目指す、憧れている人にめっちゃささる作品となっております

 物語の舞台となるのは大中芸術大学(通称:芸大)。著名なアニメーターやゲーム開発者を多数排出している大学です。主人公は10年前に戻ってこの大学に進学します。
ちなみにタイムスリップした理由については未だに不明です。そういうもんだと割り切るべきなのか、それとも別の謎があるのかもわかりません。まぁにおわせている描写が多いので、多分後者だと思います。

 そしてもう一つ重要な舞台、それは「シェアハウスきたやま」です。主人公が暮らすシェアハウスの名前。主人公の恭也くんと同じタイミングで、「志野亜貴」「小暮奈々子」「鹿苑寺貫之」も入居し、この4人で共同生活を送ることになります。えちえちな感じが満載ですが、メインはあくまで「クリエイター」。この4人+αが様々な作品を作っていく物語になります。

 基本的に大学生活のお話で且つ作品制作のお話なので、オタクくんにとっては身近というか、親近感が湧くというか、とっつきやすい作品だと思います。時には恋の悩み。時には制作の悩み…と、「学生」と「クリエイター」の二つの要素を上手に綺麗にくっつけています。

【キャラクター】

画像5

 主な登場人物紹介です。…まぁ、上の画像の5人の紹介でとりあえずは充分かな。どこまで深く紹介しようかな…どこまでがネタバレになるのか…。ある程度言っても致命的じゃないと思うんだよな…。

①橋場恭也

恭也君

(良い感じの画像見つからんかった…)

 主人公です。理由は不明ですが、10年前の学生時代にタイムスリップしました。もちろん10年後(元の世界)の記憶は保持しているので、「強くてニューゲーム」みたいな感覚ですかね。
 彼は元の世界でのノウハウを活かして制作と向き合います。だから作中では「特筆した才能はないが、周りを見て、適切な判断をする製作」という感じで描かれています。逆に言うと、他の登場人物は特筆した才能を持ったバケモノとして描かれている…のかな?たぶん。
 「平凡な」恭也君が未来の経験を活かして、バケモノな仲間に食らいついていく…みたいな感じです。

 …まぁ、恭也君も十分バケモノなんですけどね。元の世界では自身の才能を活かすことができなかっただけみたいです。

②志野亜貴(シノアキ)

シノアキ

 ヒロインその1。恭也君と共同生活をする人物のうちの1人です。
 小柄な体をしていますが、出るところは出てる。元の世界では「秋島シノ」として、超有名なイラストレーターになっています。

 イラストレーターとしての才能を持つバケモノです。それ以外の家事とかは苦手。
 作中の展開もあって、『一番のメインヒロイン』といえるでしょう。色んな場面でキーパーソンとして描かれている印象です。

③小暮奈々子(ナナコ)

ななこ

 ヒロインその2。恭也君と共同生活をする人物のうちの1人です。
 外見はギャルっぽい感じですが、中身はシャイな可愛い女の子。元の世界では「N@NA」として、超有名な歌手になっています。

 彼女もまた歌におけるバケモノです。作中序盤では、役者志望として振舞っています。本当は歌手志望で、恭也君がその面について協力することで、本格的に才能が開花した…感じです。
 彼女はシノアキとは逆に、『負けヒロイン』感がすごいです。たぶん作中の展開のせい。なぜそう思ってしまうのかは読めばわかる。特に4巻。

④鹿苑寺貫之

つらゆき

 ヒロインその3(笑)。恭也君と共同生活をする人物のうちの1人です。
 元の世界では「川越京一」として、超人気ライトノベル作家になっています。

 彼ももちろん、シナリオライターとしての才能を持ったバケモノです。しかし、好不調の波が激しく、ものすごく苦労してしまいます。そのせいで、彼も恭也君も一度は挫折するという展開も。そして一時的に彼はフェードアウトして…と、割とめんどくさい性格をしているのかなと思いますね。それだけ、クリエイターに向いた性格だともいえるかもしれませんが。
 3巻以降は、彼についてのお話がメインなのかな?という気もします。恭也君と貫之は共依存な関係なのかもしれない…と読んでて思いました。どう書けばいいかわからんわぁ。

⑤河瀬川英子

河瀬川

 ヒロインその4。芸大に通う、恭也君の同級生です。俺の推し。
 
仕事に厳しく、妥協を許さない性格…と、最初は描かれていますが、途中でベールが剥がれます。ツンデレです。デレ始めてからは恭也君の良き相談相手、良き理解者となります。

 彼女は上の3人みたいに、特筆した才能を持ったバケモノというわけではありません。ただ全体的に高い能力を持った、所謂器用万能として描かれています。

 じゃあ彼女は元の世界ではどうだったのかな…というのは、後述。

【推しポイント】

画像2


 こっからは推しポイントです。同じことの繰り返しになるかもだけど、許してね。

①とっつきやすい

 この作品は「大学」「恋愛」「クリエイター」「ゲーム作り」「制作」などなど、オタクくんにとっつきやすい要素が満載です。誰もが脳内で描くであろう「あの時こうしていれば…」のその先のお話である点もGood。かなり読みやすい作品なんじゃないかなと思います。

②斬新で、王道

 この作品、「未来の知識を持って、過去で無双する」と言い換えることもできます。その面ではとても王道なんじゃないかなと思います。ただ登場人物が戦う舞台は「制作現場」。主人公の恭也君は直面する問題に対して「斬新な発想」で解決します。ただの無双系とは違うのだよ。

 また、それに付随してですが。恭也君の紹介文で、「恭也君もバケモノ」と書きました。その理由が「斬新な発想」に繋がります。ぶっちゃけ言ってしまえば、恭也君はあんまり未来の知識を利用しません。結局「制作現場」という舞台である以上、その場の対応が求められるからです。そしてその対応の仕方が、「未来の知識」の範疇を超えています。

 つまり、無双系というよりは「ifの世界」を描いた作品という感じです。

【うーん…ポイント】

※個人の感想です

画像3

 正直あんまり思いつかなかった。強いて言えば…

①話の展開が意外と重い

 です。
 正確に言うと、「明るい展開」と「暗い展開」がハッキリしている印象です。どれくらいハッキリしているかというと、一巻丸々使ってます。一巻丸々使って問題提起をし、次の巻でその問題に対して取り組む…って感じです。なので、一つ読んだ後の気持ちがスッキリしないこともあるわけです。

 序盤は別にそんなことはないのですが、最近はそんな感じな気がする。俺の気のせいかな?気のせいだったら(m´・ω・`)m ゴメン…

【スピンオフ】

外伝

 ボクはこの作品のスピンオフが好きなので紹介します。

 スピンオフの舞台は「リメイクされなかった世界」です。恭也君がタイムスリップせず、無職な28歳の社会人としてのその後を描いています。

 まぁ言っちゃうと、彼はすぐに再就職先を見つけるんですが。そしてその再就職先には河瀬川がいるんですが。
 そう、このスピンオフ……河瀬川がメインヒロインです。最高かよ。スピンオフ世界線では割と最初っからデレてる。超かわいい。やばい(語彙消失)

 ちなみに、このスピンオフでは「恭也君のバケモノ性」がより描かれている印象です。というかスピンオフでもしっかり活躍してるあたり、恭也君も才能を持ったバケモノだよ。全然普通じゃないよ。ということをめっちゃ思うことでしょう。

【まとめ】

まとめ

 まとめです。ボクの語彙力ではこの作品の魅力を語ることはできませんでした…。とりあえず、7月にアニメやるからみよう。

 スピンオフとアニメ化の影響もあって、本編の最新刊が半年弱出ていないのが寂しいです。そろそろ出ると思いたい。楽しみにしてます。ファンなんです。

 ちなみに僕はこの作品を1巻からメロンブックスで買っているので、リーフレットを大量に持っています。リーフレットではちょっとした心情やら場面が描かれているので、俺は好き。ブックカバーやイラストカードよりも好き。皆もメロンブックス利用しような。


次回はラノベじゃないの書きたいな。映画かアニメか。悩んでます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?