RPAの成果の見える化と費用対効果、成果の見せ方
タイトルのグラフはRPA関係無く、富士五湖をロードバイクで巡った時の獲得標高(登った標高)です。(どうでもいい)
RPAの成果の見える化
結論から書くとRPAで自動化した実績と成果をきちんと時間で積み上げて、それを金額換算してるだけ。
特に新しいことも難しい事もしてません。
ただ、これは私のやり方であり正しいかも正直わからないし、ちゃんとした人からすると全く正しくないかもしれない。
あるひとつの事例であり、それを十分考慮して読んでください。
自分はこれがシンプルでわかりやすいと思ってます。
では、具体的に、
・削減時間
RPA化する時に1回あたりの「手作業での業務時間=削減時間」を確認
1ヶ月の作業回数から月間の削減時間を算出。
リリース後、稼働中の削減時間として積み上げてる。
本当に削減した時間もあれば、本来人が手作業でやったらかかるであろう時間も削減時間として集計してる。
例えば、この資料毎日作りたいけど1時間掛かるから週1回しか出来なかった。ってのを毎日やるように自動化した場合は、1時間✖️30日で30時間の削減★
・コスト
「RPAチームの人数=毎月の支出(1人月160時間として計算)」
一人当たりいくらにするかを決める。
私の場合はRPA課がある情シスの平均人件費(国税に言われて出してた)物を使ってる。
役職なども気にせず平均値で。
あとライセンス費用とサーバや他のライセンス料等がかかるならそれを更新月に合わせて積み上げる
(もしくは月で割って毎月計上するか)
・収支
差し引きで成果の時間を算出して月で見た場合の収支と、RPAを始めた時からの収支を積み上げて、累積として算出してる。
RPAで自動化したらその業務を辞めて停止しない限りはどんどん積み上がっていくので、成果はどんどん膨らんでいくはず。
(だけど定期的に業務の棚卸をして、不要なものはきちんと止めましょう)
RPAの費用対効果
費用対効果として金額換算するのに160時間/月で1人月とした。
この業務は社員の偉い人がやってたとか、これはアルバイトの人がやってるとかあるけど、そんな細かいとこまで見ていくのは大変なので、時給を決めて計算したり、1人月何十万円で決めるなどで算出するのが良い。
細かくしすぎて成果が定期的に出せなくなる方が良くない。
正直削減時間とかもざっくりだろうし、細かいところにこだわり過ぎてもしょうがない(たぶん)。
で、ざっくりとこんな感じにしてます。
RPAの成果の見せ方
あと出している数値としては、
ロボットごとの月別の稼働件数と稼働時間(orchestratorから集計)
ロボットがどれだけ動いて(働いて)いるか(削減時間では無く実稼働時間)で、月160時間以上なら人と同じくらい働いてるし、それ以上ならより効率的に動いているんじゃないかと。
また、きちんと稼働状況を見ることで、ロボット(Unattended Robot)追加の基準にもなるし、利用率が低いロボットがいないかの確認にもなる。
それと、今月対応した削減時間が多かった業務と依頼部署を提示している。
どの部署のなにを作ってどれくらい効果があったのかが見えるのでいいと思う。
削減時間が1時間だけど、ロボットの実稼働時間が5分だったりするのは、作りやシステム化することにより最適化されてる場合もあるし、自己申告の削減時間が?な時もあるけど、見なかったことにする(マテ
とにかく成果は数字で表すべき。
そうすれば客観的に評価できる基準となる。
間接部門で成果を数字にして表せられる業務や部署はあんまりないので、上司や会社にアピールしやすくなるのでは。
費用対効果やRPAへ投資した結果の利益がしっかり数字として見えるのはとても大きい(と思う。)
ただ、営業みたいに売上でもないし利益でもない削減については、正直あまり評価されないのが実情な気もします。
削減額を利益とするなら、その会社の利益率から売上を出すと、かなりの売上になるんだけど、やはり架空の数字なので全く評価してくれないんだよね。
この流れはどこかで変えられるといいんだけど・・・
RPAだけでは無く、他のシステムや間接部門の評価でも同様の問題があると思う。
もしくは違う考え方がある?作る?🤔
RPA拡大に向けての競争意識
また、いろんな事例でも紹介されているけど、部署別に自動化した件数と時間を出して、どの部署が何時間削減してる!と競わせると競争意識を刺激し、RPAの対応件数や時間が増える(かもしれない)。
目的が削減時間や対応件数になってはいけないんだけど、RPAが軌道に乗るまではそれもひとつの指標としてはいいんじゃないかな?