書評__12_

【書評⑬】逆説のスタートアップ思考/馬場隆明著

スタートアップについて書かれている本ではあるが、成功するために必要な要素、本質的なところは変わらない。

スタートアップ思考で重要なことは、
・不合理的
・半直感的

それは、既存のサービスでは、安定的な成長を求められるため、合理的な判断を求められがちだが、指数関数的な成長をするためには、新たな市場を作っていく必要がある。

悪く見えるアイデアとは、賛成する人がほとんどいない大切な真実、そして、悪く見えるのではなく、悪いアイデアであることが多いことも注意しなさい、とも書かれている。

特に気になったのは画像の通り、

❍不合理なアイディアの方が合理的
❍先行者利益より、終盤を制する
❍戦略は実践から生まれる
❍多数の好きよりも少数の愛=熱狂
❍完璧に準備ができても運がなければ失敗する
❍運はコントールできる
 挑戦回数を増やす。質より量は真理。そのために速度をコントロールする。


何に取り組みかが、スタートアップ的であっても、成功するための手法は、一致していて、

・続けられること
・実際にやってみること
・熱狂させること

だと思った。

この本で一番の学びは、運の捉え方である。

コントロールできないと思われがちな運も、要素を分解するとコントロール可能な部分があるというのは気づきであった。

やはり、圧倒的な量をこなすこと。そのためには速度を上げること。
速度は、自分のコントロール配下であること。
つまり、運もコントロールできる部分があるということ。

そして、最後のページに書かれている言葉にとても勇気をもらった。

私たちは短期間かつ少人数で世界に大きなインパクト与えたサービスや製品に囲まれています。しかもその多くは、創業者が20代や30代の時に作り出したものです。さらに言えば、製品を作り始めた時、創業者たちは何者でもない無名の人たちでした。

そうした背景があるからか、海外では、
「彼らにできて、自分たちにできない理由はない」
と言う人にしばしば出会います。

確かに、できる理由はないかもしれません。
でも、できない理由もないはずです。
それはきっと、まだ何者でもない私たちにも言えることではないでしょうか。

何者でもない自分にも、言えることである。
できない理由を探すクセは、やめよう。

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