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鳥羽周作と元・料理人のお父さん(後編)

料理人の子どもは、料理人。
脈々と受け継がれているイズム。
sioのイズムの源泉はここにありました。

YouTubeの登録者50,000人を記念して、特別ゲストにお越しいただいたお父さん。

(YouTube内でも少し触れられていましたが)料理人になって、意見の食い違いで1年半絶縁していたというシェフとお父さん。それから数年経って、こうやって自分のYouTubeチャンネルでコラボすると思うと、見ている側からしても熱くなるものがあります。

YouTubeに出てみて、お父さんはどう思ったのか、と話を伺いに実家ヘ向かいました。

到着すると、「アイスコーヒーでいい?」とシェフのお母さんが出迎えてくれます。「ほら、アイスコーヒーと合うから」そう言って、チョココロネを出してくれて、お礼を述べるとさらに梨を切ってくれました。そう言えば、チョココロネも梨も、すごく久しぶりに食べた気がします。

前にシズるのメンバーでお邪魔した時は、すきやきに餃子に刺身、そして〆にはドライ(キーマ)カレー。一人暮らしからすると、1週間分の献立を食べました。笑

ホスピタリティがすごいご両親です。シェフが人を喜ばせたいという想いのベースは間違いなくこのお二人の血が流れているからでしょう。

色々と食べさせてもらいながら、お父さん、お母さんに話を聞きました。

「父さん」と「母さん」が語る「周作」

ー どんなお子さんだったんですか?

お父さん「もう本当にサッカー三昧。ずーっとヨーロッパの選手のプレー動画を見ていたよ。」

お母さん「『この時俺だったらこうする』と1人で言いながら、集中して毎日見ていたから。」

お父さん「ウィール・クーバーのビデオを買ったら、擦り切れるまでよく見ていた。本当にサッカーが好きだったよ。」

お母さん「小学校の時はサッカー少年団とクラブ、サロンサッカーを掛け持ちしてたのよ。高校までずーっとそういう生活してたから。クラブチームもサロンサッカーもお金がかかるけど、学校の成績が下がらなければ、テストで100点取ってたら、お金は出してあげるよって。でも、一つでも下がったらそれはもうバツって言ってたから。」

ー じゃ、すごい勉強してたんですね?

お母さん「勉強しなさいとは言ってないけど、家で宿題はやっちゃいけないって決まりにしてたわ。」

ー え?どこで勉強していたんですか?

お母さん「休み時間。家に帰って勉強する暇ないでしょ、って。そうしたら学校の先生から電話がかかってきて、みんなが校庭で遊ぶ中、息子さんは休み時間ずっと勉強してるって連絡があって。」

ー えー。。すごい!小学校の時ですか?

お母さん「そうだよ、当たり前。成績が落ちたらお金払わないって言ってたから、落とせるわけないじゃん。折田くんの時は違うかもしれないけど、『がんばろう・できる・よくできる』って成績のつけ方だったんだから、できるは先生がみんな出来るように教えてるのに、よくできるじゃなきゃまずいでしょ。」

お父さん「そうだよな、家で勉強してるの見たことないな。」

ー すごい、ほんとにすごい…。

お父さん・お母さん「自分の好きなことだから」(ハモった…!)

お母さん「当然ですよ。」

お母さんの「やるんだったら上を目指しなさい」という精神。

今のシェフの原点を感じました。そんなお母さんのサポートもあって、学年主任の先生から通達があり、中学時代は学級委員長と学年委員長に選任されたそうです。

お父さん「小学生の時のサッカーも周作が選抜のキャプテンをやってたけど、なんせハーフ(タイム)が終わると、常にアイツが言ってたもんね。その頃の先生に『すごく良いことも良いんだけど、それによって人によって嫌われる時もあるから気をつけたほうが良いよ』って言われるくらいだったから。笑」

お母さん「みんなでもっと強くなりたい、みんなを引き上げたい、って気持ちが強かったから。だから、ヨーロッパの選手の動画もずっと見てたんだと思う。」

その頃から変わらない。
Twitterで誰よりもリプを返し、TikTokを研究する。時代の流行を取り入れるために情報に触れています。一つ勉強し始めたら、ずっと掘り下げていく=のめり込む力が本質的な部分なんだなと実感しました。

最後にお父さん、お母さんに聞きました。

ー 改めて今回YouTube出てみてどうでしたか?

お父さん「ほんと良かったし、楽しかった。周作は周りの人に恵まれてるよ。」

ー 名前が周作ですもんね。

お母さん「そうなの。周作は四緑木星(占いのことみたいです)なんだけど、グングン上に上に伸びていくんだって。でも、周りにしっかりブレーンを置かないと駄木になっちゃうって言われて。だから名前も考えたの。」

お父さん「色々大変なこともあるだろうけど、sioのためにも、自分のためにもみんなには頑張ってほしい。ほら、父親の顔に免じて。笑」

お父さん、お母さんに話を聞いたら思わぬ話もいっぱい聞くことができました。ルーツを追うと、腹落ちすることがたくさんありました。

お母さんの『アンテナをどれだけたくさん持っているかで人生の経験値が変わる、ほらその方が楽しいでしょ?』という話もシェフが良く言っている目盛の細かさに通じましたし、お父さんの『孫がこれから楽しみなんだよ。サッカーも料理も好きだから。』という話もやっぱり血は争えないものだと思います。

お父さん、お母さんと近くの中華に食べに行くという約束をしました。
これからも色々話を聞かせてくださいね。

そして、お二人のおもてなしの精神は、シェフがイズムとして伝承して、僕たちが受け継いでいきます。

お父さん、お母さんから文句なしの『よくできる』がもらえるように、これからも頑張らなくちゃ。

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