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″頑張ってるけどね″には、期待が隠れている

関東も梅雨が明けました。sioの入り口前のテーブルから椅子を扉側に向けて座ってみると、少し湿っぽい夏がいて、そこはまるで縁側。懐かしい気分になりました。これから本格的な夏が来ます。

夏はあまり得意な季節ではありません。昔は冬が好きでした。今は春か秋。寒いのも暑いのも苦手です。

先日、コンビニの前で『頑張ってると思うよ』と言われました。父親譲りで言葉を真っ直ぐ受け取りがちな僕は、少し安堵したのも束の間、

「でも、もっと言うと、結果出してるやつは″頑張ってるね″とは言われない。頑張ってるけどね、と言われるうちはまだまだイケるってこと。」


突然、高校生の頃の記憶を思い出しました。僕が部活を引退して、勉強をしていた頃。初めは割とよかったので、1年生から2年生に上がる頃、3クラス中だが特選クラスになりました。
しかし、部活に明け暮れる中、中学校の貯金だけでは勉強についていけず、どんどん順位が下がったことを覚えています。

引退後は、スイッチが入った瞬間に、毎日勉強に励みました。受験生ですから、当たり前なのですが。今思えばあの時、個人プレーなのにチームで一つのゴールに向かう居心地の良さがありました。
あの頃の自分なりに、少なからず頑張りました。

そして、どうしたかと言うと、なぜか化学が得意になり、最終的に研究室がある学科に進学するのです。

大学に入り、勉強には明け暮れず、ただただ人生の夏休みを謳歌しました。

思えば、頑張ってるね、と言われたことはあまりありませんでした。

社会人になり、Web広告の会社に入り、転職してレシピ動画の広告営業になり、朝活コミュニティのマネージャーになり、僕は今、シズる株式会社にいます。

社会人になったら、頑張ってるけどね、と言われることが多々ありました。
そこには、色んな意味が含まれていて、頑張っていることは評価するけど、もっと結果を出そうという想いが含まれていたことに気づきます。

頑張ってるのは当たり前、なのです。
お金をいただき、仕事をしているのですから。

仕事で成果が出るようになれば、掛けられる言葉は″頑張ってるね″から、″安心だわ〜″だったり、″これもイケる?″になったりするはずです。

今はもう少しであの頃の感覚に戻れる気がするのです。チームには圧倒的に凄い人がたくさんいる。今まで以上に、チームはひとつになりつつある。そんな中で頑張っているのは当たり前。

強い言葉にはなりますが、頑張っている人の中で頑張れなかったら、もはや癌になりかねません。

次のフェーズは″頑張ってるけどね″からの脱却です。

無意識のうちに、言葉には感情が含まれている。

そんなことに気づいたこの夏。掛けられる言葉の一つ一つの意味を見逃さずに心に留めておきたいものです。

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