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何者かになりたい呪縛から解放されて

振り返りラッシュだと思うので、短めに。

今年は価値観が大きく変わった一年だった。

これまでの人生は、何者かになりたがっていた。

しかし、今年は『何者』をサポートできる人になりたいと初めて思ったのだ。ポジションがそうさせたのだと思うが、その価値観の変化は大きかった。才能との出会いは、時に冷酷な現実を突きつける。が、柔軟であり続ければ戦いようはあるんだと思う。

sioで仕掛け人という役割で広報や編集活動を行い、『僕らの料理をより多くの人に届けきるにはどうしたら良いのか』を考える中で、コミュニケーションをデザインできる編集者でありたいと考えるようになった。


そのためには、自分を俯瞰して見た時に、何が得意で何が苦手なのか、何を伸ばしていけばいいのか。朧げだった輪郭が少し見えてきた1年だった。

鈍感力のネガとポジ。

どうやら、鈍感力が僕の強みらしい。
今年を通して、自分でも少しはタフになったと思う。僕は気にしいだと思っていたが、周りから見るとそんなことないとのことだ。それは変わったのか、元から違ったのかわからないが、鈍感力と言われるくらいだから図太いのだろう。

鈍感力は、多少の傷は気付かない。もちろん傷つかないわけではない笑
良い面も悪い面もあるが、飼い慣らせるなら推進力や突破力にもなる。

僕は決まってないことを楽しめるタイプだ。なので今の会社のフェーズ1→10を作るのはとても楽しいし、やりがいがある。めちゃくちゃ綺麗に畳むのは得意ではないけど、ひたすら畳んでいった。めちゃくちゃ突っ込まれながら何とかやっている。いつも助けてくれる周りの皆さんには感謝しかない。ありがとうございます。

鈍感力とはマイペースでもある。気が利かなかったり、相手の考えを察することは苦手だ。(弟子失格(笑))

来年はより意識して半歩早く取り組んでいきたい。

編集者がますます重要な時代に

レストランが総合芸術である以上、シェフには総合力が必要だ。センスと技術と体力、カリスマ性など、すべてが必要な仕事である。(もちろんアウトソースするやり方もあると思う)

さらに、世の中と接続するための編集力も必要だ。

一国一城の主というと、社長も同じジャンルに入ると思うが、シェフとは何かが少し違う。体感でしかないが、社長は弱みを見せた方がいいと思うが、シェフは弱みを見せるとうまくいかない気がする。何の違いなんだか、まだわからない。

スタイルは様々あると思うけど、シェフの素質とは何なのかを因数分解して、来年はアウトプットしていきたい。

ポジションの優劣の話ではなく、どこでもより飲食業界や料理人のあり方を体系的に理解するために、各ポジションの素質は言語化できればと思う。

来年は、大阪、奈良への出展計画もあるし、新しい動きも目白押し。
このままでは、自分では間に合わない。

だから、仕掛け人としてかかわるすべてのかたとのコミュニケーションをていねいに組み上げていきたい。そしてnoteでは、僕らのパートナーの想いや活動を取材し編み上げる『#僕らの家族』 をたくさん書きたい。学びのわらしべ長者として、もっと成長したいと思う。

今年の鬱憤は、来年の結果で晴らす

刺激的な一年で気付いたことは、さらにある。

天才のインプットは情報に触れ続けるだけではなく、情報への意識がレベルが違う。

まずインプットの瞬間瞬間を常に意識し続けることが、物差しになる。『どれだけ知っているか』が細部へのこだわりにつながる。ものに触れるときにはなぜそれが良いのか、悪いのかを言語化する。来年はインプットへの強い意識を日常にしたい。

細部に神が宿る、とは本当にそうだ。
細部へのこだわりの連続が感動を生むのだ、と素晴らしいプロダクトと出会う度に思ったのだ。

僕で言うと、てにをはの一文字一文字までこだわっているか、文章全体を通して流れが気持ち悪くないか、より心に伝わるたくさんの人に届く文章になっているか、を考える必要がある。

つまりミクロ的にもマクロ的にも言葉を編んでいく技術がいる。
圧倒的に足りない引き出しの数。来年はたくさんの文章や表現に触れながら磨いていきたい。


何となくの先には何もはなくて、
意図しなければ掴めるものも掴めない。

元々は決めるのが苦手な性格だ。sioに入るのもぐずぐずしていた。しかし、目の前にある選択を将来笑えるネタになる方を選ぶというライフハックは、人生を高速にした。

来年も、そうありたいと思う。

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