常に相手への思いやりがあるか
ガッキーと星野源が結婚して、シェフ風に言うと昨日は全国の食卓が少ししょっぱくなってしまったでしょう。
漫画のような話でびっくりしましたがおめでたい気持ちでいっぱいです(どの立場なん)
さて、昨日も撮影に打ち合わせに、とドタバタした一日でした。
どんな打ち合わせの席でも、シェフが語るのは愛です。商品愛、ブランド愛、担当者への愛。
どんな打ち合わせも相手の笑顔が見られます。そんな中で昨日の学びは、本当に思いやりのある提案になっているのか、ということです。
僕は窓口なので、さまざまな調整を行いますが、お金の話もします。
今コロナでどこの飲食、多くの会社が普段の売上とは違う中でできることを模索しています。
僕らとしてできることは何か、提案する中でいつも通りお金の話もきちんとしました。
すると、シェフは、
「こういう時期ですから、大変ですよね。今はお金じゃなくて、気持ちで仕事をしたいんで僕らもできる限り頑張ります。お互いにハッピーが1番ですから。任せてください。」
と言いました。お金の話をしなきゃと、マニュアル通りの行動をしていた自分が恥ずかしくなりました。
相手の状況を考えて、先の未来まで責任を取るような気持ちがあったのか?
自分に問いかけました。まだまだ覚悟が足らないのだと思います。
正直、僕たちも厳しくないと言っては嘘になります。緊急事態宣言下で客足も遠のいてますし、アルコールが提供できないのは、ダイレクトに売上に響きます。
しかし、全てはお客様があってこその飲食です。
食べてくれる人がいて、はじめて料理人でいることができます。
だから、ノンアルコールレシピを開発し、マックのアレンジレシピを公開します。
僕らが考えた料理で美味しいを作り出せる可能性がある限り、全てをやるのがシェフの思考です。
それは、食べに来てくれる目の前のお客様だけではなく、目の届かないお客様もですし、パートナーの会社さんに関しても同じです。
ビジネスなので、もちろん愛や思いやりだけでやることは綺麗事になってしまいます。
ですが、もっと俯瞰してみて、その瞬間だけではなく、自分たちの提案が中長期的にみて、相手にとって良い提案になっているのか?を考えた方が良い。
そんなことを学びました。
「もっと愛を持った方が良いよ。」
と言われ続けて、もう一年が経ちました。
なかなか根っこの部分まで変わることはできていないですが、向き合い続けるしかないんだと思います。
僕たちの判断基準は、家族になれるかどうか。
大変な時にこそ、黙って肩を支えられるような関係で仕事をしていく。
今日も胸に刻みたいと思います。
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