FF14 黄金のレガシー感想(ネガティブ)※追記あり

多分ネタバレはない。







率直に言うと、過去一つまらないと感じた。

いや、正確にはどう飲み込んだらいいのかわからないといったところか。

辻褄の合わない言動や、明らかにおかしい状況など挙げるとキリがないツッコミどころがストーリーの至るところにあり、話の流れに納得できない。
ストーリーを進めるたびに「それってどうなの?」「これおかしくない?」といった疑問が増えていく。
漆黒や暁月にはそういうのが全くなかったというわけではないが、黄金では特に粗が目立っていると感じた。
加えて、キャラクターの心理描写・過去や人物像の掘り下げが不十分であったことも、それに拍車を掛けていたと思う。


登場人物の言動も物語の展開もどこかチグハグに見えてしまい、物語全体として見たときにどうにも説得力に欠けている。
キャラクターが物語を紡いでいるのではなく、展開のためにキャラクターが無理やり動かされているように感じる。
結果として、ストーリーへの没入感が得られず、キャラクターへの感情移入がイマイチできないまま話が進んでしまい、エンディングを迎える頃には完全に置いてけぼりになってしまっていた。



それと、ソリューション・ナインやその他もろもろについて、なぜわざわざ過去作と結びつけたのかがイマイチ納得できない。
14オリジナルの国家・世界じゃだめだったんだろうか?
これは漆黒あたりから薄々感じていることなのだが、過去作のことをフリー素材か何かだと勘違いしているのではないだろうか。

旧twitter等を拝見していると、「暁月までと違って黄金は今後の展開のための話なのだから、以前に比べると見劣りするのは当然だ」といった意見も見かける。
しかしこれはそういうレベルの話ではない。ただ単純に、作品としての質が低いように思う。



















「あんなにはっきり描写されてたのにわからない人もいるんだ~w」みたいなこと言っている信者の人たちが本当に気持ち悪いです。



追記

友人らと今回のメインクエストについて話たり、noteや旧twitter等で他人の感想を読んで、もう少し自分の考えを書いておきたいと思ったので追記しておく。

自分はストーリーそのものは好きでも嫌いでもない。
なんなら、王位継承戦も鏡像世界からの侵略も、題材としては悪くなかったと思う。
前述した描写不足やチグハグな状況等を丁寧に描いていれば、少しはまともな仕上がりになっていたのではないか。
過去作をオマージュするにしたってもっと他にやりようなかったのか。

考えれば考えるほど、「どうしてこうなってしまったんだ……」と思わずにはいられない。
そんなメインクエストだった。

題材は悪くないのに演出や描写がとことんダメな今作のことを、友人が「高級食材を使った失敗料理」だと言っていたが、まさにその通りであると思った。




自分の胸の中にあるモヤモヤの正体は、巷で言われているような某王女への嫌悪感でもストーリーの良し悪しでもなく、「ゲーム体験の質の低さに対する落胆」と「運営への不信感」だと思う。

先の文章は、文章力が壊滅的に低い自分が何日も考え込み、思考の整理も兼ねてあれこれこねくり回しようやく出力したものだが、実のところ、メインクエスト終了直後に真っ先に浮かんだ感想は「この運営大丈夫か……?」だった。

杜撰なバトル調整や、記念すべき10周年だというのにも関わらずゲーム内そっちのけでリアルイベントやグッズ連発
グラフィックアップデートに伴う不具合や、ベンチマークソフト再リリース時の対応
そして事あるごとに吉田氏がお出ししてくる怪文書お手紙など
他にも挙げるとキリがないのだが、ここ最近の運営の動きには不満を抱かざるを得ない。

そうしたFF14に対するマイナスの気持ちが大きくなっている状態で黄金のレガシーをプレイした。
しかし待っていたのは、冗長なムービー・テンポが悪い上突っ込みどころ満載のチープなストーリー・プレイ時間のかさ増しでもさせたいのかと思いたくなるくらい無駄にだだっ広いマップ
そして雑な過去作オマージュ

ゲームの質が、以前と比べると明らかに下がっていると感じた。



こういうネガティブな感想に対し、「後続の育成を兼ねている」といった運営への擁護や、「あまり期待しないでと吉田が言っていた」といった反論をかなりの頻度で見かける。
自分はFF14に限らず開発インタビュー的なものに一切興味がないため、そうした擁護の明確なソースがあるのかどうかさえ知らない。
しかし、それが真実であるとして、ユーザーに一体何の関係があるのだろうか。
「新人が作ったものなので品質の保証はできません」なんて言われて納得できるわけがない。
対価を支払っているのだから、満足のいくゲーム体験を求めるのは当然ではないだろうか。

また、自身の深読みでしかない事柄をさも事実であるかのように思い込み、描写不足等を批判しているユーザーを「読解力が足りていない」等と否定しているユーザーも見受けられる。
読解力と想像力をはき違えているのではないだろうか。


こうした(ユーザー全体から見たら少数ではあるだろうが)何が何でも運営を擁護したい信者の方々や、考察力マウントバトルを繰り広げている一部の方々を見ていると心底うんざりする。


今回の件に限らず前々から思っていたことだが、どうにもFF14界隈との温度差を感じずにはいられない。
ここに書いたこと以外にも沢山の不満を抱えている。
FF14運営と、それを取り巻くユーザーたち全てに嫌気がさしている。


きっと今のFF14は自分に合わないのだろう。
幸いなことに一緒に遊ぶフレンドがいるから続けてきたが、それも限界に感じる。
この界隈から少し距離を取りたいと思った。

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