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みんなの鼻選考員

先日KO-GUさんから、香水の感想をことばで伝える選考員募集!というメールが来まして、ことば!ヨッシャ任せろ!と勢いで応募しました。まあ選ばれるわけないよなーハハハなんて思っていたら選ばれました。そんなまさか。
選考員に選ばれると6種の香水が送られてきて、それの感想をフォームで送る、という流れ。届いた6種が全部持っていない香水で、しかも欲しかったものが多かったので大変嬉しかったです。
KO-GUさんへは感想を送信済み、twitterにも投稿済みなので、noteではもう少し詳しく感想を記しておきます。

①スペアミント

付けてすぐミントのフレッシュな香りが広がる。香りなのに「冷たい!」という温度を感じる爽やかさ。ミントのフレッシュさが落ち着くと、少し甘みが出てくる。甘ったるくなく爽やかな甘さ。
私の肌だと1時間くらいで香りが消えてしまい、儚さを感じた。最初のツンとしないミントが気分転換に持ってこいなので、こまめに付けて爽やかさを常に感じていたくなる。
ムエットだと爽快感のあるミントの香りがずっと残っている。夏にルームスプレーとして使用するとすごく爽やかになると思う。
ミントがすごくさっぱりと香るので、甘い香水が適度に引き締まるのでは?と思って手持ちのストロベリーと重ねてみました。が、そんなに変わらず「スペアミント」+「ストロベリー」でした。あれっ?

②ブラックティー

欲しかったやつ!
つけたてはかなり透明感のある香り。「透明感」の具現化では?と思った。若干ゴムっぽいような謎の苦味も感じる。このゴムっぽさはすぐに消えて、後にはほんとりと紅茶の香りが漂う。
とにかく透明感が強く出ているので、まるで淹れたての紅茶の湯気の香りのよう。茶葉や紅茶本体というより「湯気」。水っぽくはないけど透明感が強いので湯気の印象。始終心地良いけど香り方は弱め。
ムエットは嗅いだ覚えのある「紅茶の香水の香り」に軽さ・爽やかさをブレンドした感じ。これもルームスプレーとして使うと気持ち良さそう。
甘さが全然ないので色々重ね付けしやすそうな気がする。

③ジャスミン

私が個人的に尊敬している方の感想で気になっていたジャスミン。
ムワッとした花の香り。はっきりと「白」のイメージが湧く。かなり強めのフローラルな香りの奥に甘さも感じる。とても華やか。めちゃくちゃ仕事の出来るかっこいい女性、女が惚れる憧れの上司、みたいな印象。白ジャケットを肩で羽織ってほしい。髭切じゃん(突然の刀剣乱舞)。髭切だと殺意が強いのでもう少し平和なオピニオンリーダータイプに合いそう。
これだけ主張が強いのに拡散性はそれほど広くなく、香りの持ちも短め。短時間だけ颯爽とかっこつけたい!という時に良さそう。
ムエットでは華やかさが減って草+花になる感じ。うーんオピニオンリーダーが帰宅して化粧も落として学生時代の着古したジャージに着替えて缶ビールで一杯!というイメージ。気軽さはあるけど美しさは変わらず。
他と重ねていないので想像ですが、最初に香りがグワッと来るので他が負けそうな気がする。ローズと重ねるとお蝶夫人と加賀のお蘭の戦いになりそうな気もするけど、それはそれで楽しそうだから試してみたい。

④ラベンダー

ラベンダーはわりと懲りている香料で、ちょっと不安だった。実際付けてみたらまさに「アロマのラベンダー」。液体のようなサラッとした透明感があるので、ラベンダーの花というよりアロマオイル感が強いなーという印象。香り方もそんなに強くなく、鼻を近づけてやっと嗅ぎ取れる程度。このひそやかな香り方、枕元に振って寝香水に良いのでは?と思いました。今度やってみよう。
ラベンダー+モスでなんちゃってフゼアになるかと思って重ねてみたら、すごく奥深い香りになる。ラベンダー特有のちょっと鼻につく刺激がモスで抑えられて奥行きが出る感じ。逆にモスの土っぽさは消える。上品で、とにかく奥深い。
重ね付けはこのラベンダー+モスが初めてのチャレンジでしたが、お互いを打ち消すこともなくより奥行きが出で、これは重ね付けを色々楽しめそう。と思ったのにスペアミントとストロベリー足しても変化がなかったので、個人の鼻のセンスにもよるな、と思いました。

⑤サンダルウッド

気になっていたやつ!
つけてすぐの感想は「アロマのサンダルウッドの香り」。ウッディ系香水にある重たさは全くなく、木のいい香りのするアロマを嗅いでいる気分。モスより明るくて優しめ。
1時間くらいすると木っぽさが出てくる。甘さは控えめで爽やかな木の香り。数時間経つとアロマっぽさは消えて、いわゆるお寺っぽい白檀の香りに変化。上品でほんのりパウダリー。香水というより塗香を纏っている感じ。塗香纏ったことないので完全に想像ですけど。私的に前半のアロマっぽさと後半の寺っぽさがすごく好きで、ずっと上機嫌でいられる香りでした。いや~これは重ねずに単体で使いたい。
寺系の香水を試してみたいけど重そう……という人にまずお勧めしたい。

⑥モス

欲しかったやつ!!
つけたてはとにかくアロマティック! 優しいアロマな香りが広がるが、すぐに土っぽさ、苔っぽさ、草っぽさを出してくる。けれど重たくはなく軽めのアーシー。基本アロマ+土っぽさなので暗くならずすごくユニセックス。「霧が立ち込める早朝の森」、「暗くないウッディ」という言葉が浮かんだ。ウッディだけど爽やか。
今までが拡散性の弱い香水ばかりだったので、調子に乗って腕に2プッシュしたらものすごく香る。早まった。6種届いた中ではジャスミンに次ぐ香りの強さ。モスってベースにほんのり香る、というイメージがあったから、こんな強めに「草です!」「苔です!」「土です!」という大地の主張を受けるとは思っていませんでした。もう少し重さがあれば桑名江(刀剣乱舞)の概念香水だな、と思った審神者。
中盤以降、何故かスパイシー+パウダリー感が鼻に届くのに、プッシュした腕に鼻を近づけると優しくて甘いモスの香りしか感じない。ふわっと空気中に漂う香りと、体につけた箇所と、ムエットと全部香りが違う。
ムエットは甘さが前面に出てウッディっぽさがないので、肌に乗せると印象変わりそう。実際私はお試しムエットでモスがすごく好きになったけど、実際試してみたら結構主張が強くて、個人的にはサンダルウッドのほうが好みでした。


総評。全体的にKO-GUさんは香り方が控えめで持続時間も短いものが多いので、重ね付けして楽しんだりルームスプレーとしてカーテンや枕にプッシュして楽しむことも考慮した作りなんだなあ、と思いました。
あとはどうしても気になっているフォレストを入手して、色々重ね付けして楽みたいですね。

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