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推し香水頼んだよ

いつもお世話になっているセレスさんではなく、Scentlyさんにお願いしました。
今回お願いしたキャラは以前セレスさんに頼んだのですが、あまりピンと来ず「これは違う気がする……」と思ってしまいました。まあそれなら自分で理想の推し香水探そうってのんびり色々試しています。
が、ちょっと行き詰まった感があったので、やはりプロのお力をお借りするか!と思い至り注文しました。即決即断。

約2週間ほどで届きました。
Scentlyさんは注文時に推しのカラーを3色まで指定できるので、思い付いたままキャラのイメージカラーにしたんだけど、奇しくも「髪」「上着」「差し色」になったからピクトグラムっぽくて分かりやすいのではないかと。
とりあえずムエット噴射して、一通り香りの移り変わりを見届けた上で肌乗せしました。ので感想は2段階あります。

トップ


:マジョラム、ユズ、ベルガモットetc
マジョラム……?マイナーなところきたな……? 予期せぬ鋭角から殴られた感じ。マジョラムを調べてみると、
・古代から使われている
・魔除けや癒しの効果がある(といわれている)
・陰鬱な気持ちを向上させる
とあり、まあまあ彼を想像させるような言葉が並びました。ので、これも恐らく意識して選んでいるんだろうなあと思います。

▶ムエット感想:一瞬だけ柑橘系で、あとはシャープでドライなハーブ。ややスパイシーでひやっとする。すごく重たいハーブ感。色で言うなら暗い灰色。
▶肌乗せ感想:一見爽やかなハーブ感だけど、すぐ燻ったスモーキーさに覆われる。蔵の中で膝抱えて閉じこもっている感。トップからしてこんな暗くていいのか。
でも彼の第一印象といわれるとまさにそうで、再現度たっけーな!と最初から思いました。

ミドル


:エレミ、バジル、ゼラニウムetc
バジルの花言葉:「憎しみ」「高貴」
「威圧的で近寄り難い中にも気品がある」という私の言葉を受けて選んでくださったそうです。バジルの花言葉憎しみってすごいな……推しは憎しみの感情は持っていないと思うけど、バジルのスッとした青さやひんやり感、でも色々な料理に合う万能さはなるほど彼らしいなあ、と思いました。
あと、バジルって語源は「王」を意味する言葉なんですって。ほほーん……天下に轟く五振りの名刀の一振り……ほおお王か……敢えて狙ってバジルを選んでいるのでしょうが、このチョイスすごすぎるな……王というか魔王……(ほぼほぼ推しの答え合わせ)

▶ムエット感想:トップのハーブが長く残っているけど奥にバジルを感じ、嗅ぎ慣れた親しみやすさが出る。
▶肌乗せ感想:恐らくベースのウッディが顔を出しているのだろうけど、とにかく埃っぽい。でも上品。そう、どこか安心するこの落ち着く埃っぽさ。仄暗い蔵から出ては来ているけど長年染みついた黴臭さは消えず……といったところか。
でもほんのりフローラル(ゼラニウムかな?)も感じて、古き良き歴史と洗練されたモダニズムを兼ね備えた金沢(推しのご実家)を彷彿させるスタイリッシュさも感じる。
全体的に「埃っぽい暗さはあるのにクールで洗練されている感じ」

ラスト


:シダーウッド、アンバー、パチュリetc
パチュリはそれほど得意ではないのですが、まあ彼なら来るだろうな、と予想はしていました。パチュリで「優しく寄り添い思いやりのある彼」を表現してくださったそうです。

▶ムエット感想:穏やかで優しいウッド。甘さも出るけど控えめ。ただこの時点でのムエットはかなり香りが薄くて、紙に残らないタイプなのかそもそも薄めの香り方なのか。
▶肌乗せ感想:そこそこに重たいパチュリの香りだけど、香り自体は穏やかひっそりなので、恐らくめちゃくちゃ近くに来ないと感じ取れない。この、『推しが心を開いて近付くことを許したものにしか感じ取れない微妙な香り方』が人を避ける推しそのものっぽく、もしそこまで計算して香り方を抑えているなら調香師さん天才では?と思います。
ムエットで感じたほど甘さはなく、パチュリの埃っぽさや苦さが肌に馴染んでスウッと消えていきます。アンバーの甘さが得意ではなかったのでこれは嬉しい。

総評


推しがそこにいる
推し香水作るオタクがよく言うやつなんですが、本当にそこにいるんですよね。特にこの推しが『心を許したものとの距離が近い』ので、本当にすぐ後ろに控えている姿が浮かぶんですよ……
うちに彼の模造刀もあるので余計存在感ましまし。柄からこの香りしそうだもの。
古さと上品さを兼ね備えた、甘さの出ないドライなウッディの香りがそもそも好きなので、好きになるしかない香りなんですよねえ。エレミやアンバーがありますけど樹脂のねっとりとした甘さはかなり控えめで本当にずっとドライ。
ただ、香り方がとにかく薄い。香りのひそやかさに定評のある武蔵野ワークスさんの香水より薄く感じました。この薄さ、もしかしたら推しのスレンダーな外見に合わせてくれたのかもしれません。ガッシリ!よりはズン…という感じ。気付いたら後ろにいる感。
(と思ったら他の方の推し香水も薄いとのことでしたので、基本香りが控えめなのかもしれません)
個人的には相当気に入りました。彼の解像度がめちゃくちゃ高い。もう本当にそこに「居る」んですよ信じてくれ居るんだ…!!!

ひとつだけ残念だなーと思ったのが、外箱が開けづらいこと。開け口を押し込んで開ける、お菓子の箱タイプの開け方なのですが、この開け口の下に硬い箱があるものだから押し込めないんですよ。押し込めない押し込みタイプの開け口とは……?
私はカッターで開け口に切り込みを入れた上で押し込むのではなく引きちぎりました。これが正解な気がする(押し込みの意味)

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