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AROMABLENDBARに行ってきた

巷(?)で噂(?)のAROMABLENDBARさんに行ってきました。

前から気になってはいたもののいつも予約一杯で諦めていました。が、仕事お休みの日にたまたまポツンと1枠予約が空いていたのでこれも何かの縁だろう!と思って予約ポチリ。
なお、こちらのフレグランスは肌に付けるのではなく空間や洋服に付けて楽しむタイプになります。


入り口

いざAROMABLENDBARさんの入っているビルに行ってみたのですが、入り口どこ???と2、3分ウロウロしてしまいました。事前に戴いたメールでipadで呼び出すとのことでしたが、じゃあそのipadはどこよ?という話。
答え:鉄筋の階段を上がっていってガラス張りの応接ルームっぽいところの手前にあるipadに触れる→「あ行」→「AROMABLENDBAR」→「電話をかける」、が正解。わ、分かりにくい……そもそも2階に上がっていいのかどうかも最初分からなかった。ipadは1階にあるのかな?って思って1階をウロウロしちゃったし。オサレビルは陰キャにはレベルが高い……サイトに入り口の見本写真を掲載してくれるといいなあと思いました。

入り口の写真。消毒液の隣の液晶画面が件のipad。

①アロマを選ぶ

無事店員さんを呼び出すことに成功して個室に通されます。6畳くらいの狭いけれどオシャレな空間。テーブルの上に所狭しと50個くらいのアロマ入り瓶がずらっと並んでいました。各アロマの簡単な説明を受けて、気になる香りをムエットで出してもらえるのですが、これがちょっと、いやかなり大変。
・どんな香りがあるのかは個人が瓶のラベルを見て確認する。「フローラル」などの簡単な分類はラベルに書いてあるけれど、例えばマグノリアがどんな香りかはムエットをもらうまでは不明。
・どういう香りを混ぜ合わせるか、は特にアドバイスなし(私が聞かなかったからかも?)
・ムエットに制限はないし、実際のアロマは何種類混ぜ合わせてもいいけれど、だいたい3~5種類とのこと

というなかなかの自由っぷりで、これはもうある程度の香りの知識があって、作りたい香りのコンセプトがハッキリしている人向けだな、と思いました。せめてアロマ一覧表があればいいな、と思いましたが、敢えて先入観を無くしているのかな……?
あとアロマはフローラルは多いけどハーブ系は少ない。私が見た限りハーブ系ではレモングラスとローズマリーは確認できました。他にもあったのかもしれないけど、とにかく瓶の数が多いし席の関係で奥の方の瓶までは見えづらいし、ざっと見ただけでは気付かないと思う。字も小さいしね。私は目がいいので奥の方の文字も読めましたが、近眼や老眼の人だと見づらそうだな、という印象。
というか店員さんとおしゃべりしながら選ぶこと前提なのかな。花畑みたいな香りがいい→フローラルだけど甘すぎず爽やかな香りが欲しい→該当のムエットを出してもらう、という感じで……?
あっそうか。これ、恐らくお友達とああでもないこうでもないとキャッキャ相談しながら作るものなのでは? ひとりで行くとすごく「職人の空間」という感じ。ひたすら嗅覚との戦い。

➁アロマをめちゃくちゃ選ぶ

私が事前に考えていたコンセプトは「深い森」でした。重たいどっしりとしたウッドに草感をプラスした感じ。ですので最初はウッド系中心にムエットを出してもらいました。出してもらった中で気になったのはパロサント。最近流行っているそうです。
が、出してもらった香りの中にどっしり感はない。とはいえアンバーやパチュリは使いたくない、というこだわりがあって、「重たいウッドないですか?」と聞いたところサンダルウッド、バージニアシダー、アトラスシダー、アガ―ウッドを出してくださいました。店員さんが「重さを入れたいならアンバーやバニラもいいですよ」とはアドバイスくださったのですが、アンバーは使いたくない、バニラは苦手なのでなしの方向で……
出してもらったアガ―ウッドがすごく好き。ドンと重いウッド。そしてバージニアシダーがめちゃくちゃ好き。からっとさっぱりウッド。この二つは使う!

ウッド系がそんなに重くないので、これはむしろ朝もやの穏やかな森を目指したほうが良さそうだぞ?と方向転換しました。
コンセプトを「朝の森」に変えたので、さわやかなハーブが欲しいな、と思いレモングラスを出してもらいました。
どうせなら軽めのフローラルも欲しいな、と思ってフローラルを眺めていると、ふとチューリップの瓶が。チューリップといえば私が好きな数少ないフローラル香水にバイレードのラチューリップがありまして。あの透明感が欲しい、と思いムエットを出してもらいました。すごく爽やか! 透明感! 同系統ということでミュゲを出してくださいましたがミュゲだと甘すぎたので無し。同様に気になったバイオレットも出してもらいましたがこれはかなり強い。朝の森のコンセプトにはそぐわないので無し。

ある程度絞れてきたけどウッド系どうしようかな……と悩む。パロサントは使いたい、あとオークモスとホーウッドどちらにしよう……などと悩みますが、この時も別に店員さんからアドバイスがあるわけではないんですね。聞けば答えてくださると思うのですが、基本はひとりで考える感じ。うーん、もう少し相談に乗ってくれるものと思っていたので、わりと好きに作って!というスタイルでちょっとびっくりしましたね。いや、店員さんに質問しながら作るもの、なのかこれは……?わからない……
各アロマに簡易的でも説明があればまだしもそれもない上に、約30分という制限時間もあるから無限に試せるというわけでもない。やはりある程度の方向性は決めておかないとダメだと思う。ほぼ香りのコンセプトを決めていたけれど、それでも15分はかかりました。

私の選んだアロマ
レモングラス、チューリップ、オークモス、パロサント、バージニアシダー、アガ―ウッド

③ブレンド

香りを選んだらブレンドしてもらうのですが、ブレンドがけっこう待ちます。だいたい5種類くらいって言われていたのに6種類にしちゃったからかな……でも選びきれなくて……
その間モクテルを頂けるのですが、そんなに時間もかからないだろうと思って早めに飲んでしまったら一気に手持無沙汰に。これはオシャレ空間をモクテル片手にゆったり楽しみながら待つ時間なんだね……焦り過ぎたね……ごめんな私がオシャレ空間に慣れていない陰キャなばかりに……

12,3分は待って自分が選んだ香りをブレンドしてもらったものを試香。足りなかったら何か足したり引いたりできるとのことでしたが、制限時間の40分も迫っていたのでこれでいいです、とお返事しました。実際すごくきれいにまとまっていたし。ただもう少しウッドが強くても良かったかも、と帰宅した後に感じました。かなり爽やかに寄ってしまった。パロサントとオークモスがわりと似た香りだったので、どちらかを削ってホーウッドかサンダルウッド入れるべきだったかなあ、と思いました。焦ると良くないね……
最後にラベルに載せるアロマのタイトルを決めて完成。こ、このラベル完成までもまたけっこう待っ……

そうだ。自分が出してもらったムエットがもらえるということはないです。ちょっと欲しかったな……単品の香りのムエットなんて早々貰える機会ないしね……

完成品。ラベルは英語も使えるよ!

感想

好きな香りを選べますが、それぞれがどんな香りなのか一目で分からないのはちょっとなあ、と思いました。制限時間もある中で、アロマの事前知識もない人はすぐには選べないんじゃないかなあ。そもそも事前知識のない人は申し込まないのか。
実際使った感想としては、香水の、いわゆるミドルの香りがかなり長く香ってくるな、という印象。私のブレンドで言うとチューリップの透明感とパロサントがかなり強い。その割に重たいウッド系がなかなか出てこない。朝付けて夜までウッドが来ない。そのぶん長く楽しめるのかもしれません。
衣服などに付けて楽しむものなので、ハンカチにプッシュして気分転換に香る、という使い方だと上品で良いのではないでしょうか。

あと短気な人は向かないと思いました。

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