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家から歩いて5分のところに自然豊かな公園がある。 この街に住み始めてから、その存在を知ってはいたがしばらくは行く気になれなかった。俗っぽいことに忙しいと自然に触れ合おうなんて思わない。 最近の心の話をするとこうだ。恋愛というかセックスに振り回されるのに疲れて、人間のやるべきことはもっと他にあるんじゃないかと思っていたところだった。 なんのためのアクセサリー。なんのための着飾りと洗面台に並ぶ香水の瓶たち。 ジャージを簡単に着て、公園の入り口を通過した。 人はまばらに歩