シェア
セックスって、その辺に転がってるけど全くあの男に匹敵する者がいない。少し前にプロポーズしたのに返事がない。「待ってくれ」って、言ったっきりで変に私に期待をさせている。何日も待っているのだ。 今朝、横に寝てた知らない男の寝てる顔を見て、はっきり分かった。頭の隅にあの男の返事をまだ待っている自分がいた。次へ、と乗り換えられない。 「なんかさ、あんまり会社ぽんぽん辞めて色々するのも良くないと思うよ。」 好きな彼は、私によくこう言うのだった。 「分からないよ。私だって色んなこ