【日曜興奮更新】サンドウィッチ
神田へ、朝6時を目指して向かう。
錦糸町から電車に乗ったのは、最近始めた喫茶店で朝の仕込みをするためだった。
5時35分。
店の前には今日も片山さんという男の先輩が体操座りをしてマスクの隙間からタバコを吸っていた。ハンチングを目深にかぶり、鍵をジャラジャラ振ってみせ、「はやく来すぎ。」と言うのだった。
喫茶店の制服を買うお金もない学生の私は、店長に5,000円を渡され水道橋で買ってきた白いTシャツを着ている。
「なんで白いTシャツなの?」
「何買えばいいか分からなく