「何で頑張らなきゃいけないの?」
元旦から大きな地震があり、大変な状況で新年を迎えた方も多いと思います。
被災された皆さまには心からお見舞い申し上げます。
被害地に親族を持つ身として、私も自分にできる支援をしていこうと思っています。
さて、今日のトピックは息子の言葉。
我が家のシタタカ君、新年早々風邪にかかり、治ったと思ったらこの冬3回目の溶連菌感染症にかかりずっと体調不良です。
(ついでに夫もインフルエンザにかかり、バイキンマンに囲まれ私は戦々恐々…)
明日は絶対お仕事休めないからくれぐれも無理しないでね、と言っても小2男子には通用せず…ちょっと調子が良くなると外ではしゃぎ、また寝込む日々。
私は終日出社の予定を半日にさせてもらい、その間は息子に1人で留守番してもらって凌ぎました。しかしその間、布団から出てリビングでTVを見ていたことが判明。
病院の待合室で診察結果を待ちながら、母ちゃんお説教しました。
「みんなが勉強してる間に学校を休んだ君は、その分をこれから頑張って1人で勉強して、追いつかなきゃいけないよ?本来TVなんか見てる場合じゃないんだよ?」
これに対する息子の問いが、「何で頑張らなきゃいけないの?めんどくさいしもうやだ」でした。
誰だって楽しいことや気持ち良いことを優先したい。それをわきに置いて頑張れって言われても誘惑に負けることは大人だってある。苦手なことなら尚更やりたくない。逃げたい。そりゃそうだ。気持ちはわかる。
「母ちゃんも頑張れない時はある。例えばね、今君はお熱が38.4度もあるわけだ。こんな時には頑張ってマラソンしろと言われても無理だよね。それはしなくていい頑張り。ただね今楽した分ん取り返すために頑張らなきゃいけない時は絶対来る?その時頑張らないと、その後すごく大変になって、ものすごーく頑張らなくちゃいけなくなるの。それはキツイから、今ちょっと頑張ったら取り返せる!って時に頑張っておくのが大事なんだよ。今君が頑張るのはとにかく寝ること。治ったら休んでた間の勉強。わかる?」と伝えました。
「でもさ、TV見ないで寝てるのはつまんないんだ。勉強も何のために頑張るの?大変な思いをしても頑張らなきゃいけないのはなんで?」
シタタカ君食い下がりました。最近多い「何で何で攻撃」が繰り出され、どう言ったらわかってもらえるだろうと母はちょっと悩みました。
「...例えばね、お母さんは小さい時から外国の歴史を勉強したいと思ってたの。それで、いざその勉強しようと大学受験を考えた時に、『最低でも英語ができなきゃ話にならん。受験をするなら古文と漢文も必須。専門分野を考えると、できたらフランス語とアラビア語もわからなきゃね』と言われてもうだめだー!と思ったことがあるの。でも勉強するのを諦められなかった。だから必死で勉強したの。中学高校と英語が大っ嫌いで苦手だったから、とにかく頑張った。結果的には行きたい学校に入れるくらい英語を使いこなせる人にはなれなかったけど、大学に入ってやりたい勉強はできたし、今でも日本語が全く通じない場所に旅行しても困らない程度にはなれた。これって20歳くらいの時の母ちゃんが頑張ったからなんだよ」
息子はちょっと考えて呟きました。
「それって、今の自分が頑張ると未来の自分から恩返しが来るってこと?」
ちょっと違うけどイメージは近い。そうだね、と返しました。
「でもさ、今の僕は小2の僕だから、今頑張って将来の僕が恩返しを受けるかどうか確認できないよ」
普段は理屈の通じないポヤポヤしたシタタカ君。何でそんな変なところで理屈っぽいのか分かりません。(腹立つ)
「そりゃそうだ。でもね、自分が自分にした約束を守るために頑張ったかどうかは自分にはわかるでしょ?それは自信になるんだよ。面倒から逃げ回って何にもできないまま大きくなるより、ちょっとでも自分との約束を守って、俺頑張った!って言える自分の方がかっこよくない?めんどくさいけど、やりたくないけど、自分と約束したから頑張った俺の方が、やらない俺よりカッコよくない?」
男子は常にカッコいい存在でありたいのでしょうね。シタタカ君、「カッコいい方がいい」とぽつり。わかってくれたようです。
彼と話しながら、私自身思いました。
私は、やりたいことのために頑張る方が、面倒ごとから逃げる人生より好き。
大変でぶっ倒れそう。でもいじいじぐずぐずしてる自分よりこっちの方が好き。
諭すつもりが、内省させてもらった一件でした。
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