「POWERS#3」振り返り記事

こんにちは。ポケモンカード自主大会「POWERS」運営です。

本記事では11月20日に開催された「POWERS#3」について、ベスト8以上の構築を掲載しつつ環境考察も交えた振り返りを行っていきます。

また、本題に入る前にまずは「POWERS」のポイント制度について更新します。


1位:りんたろーさん:34.5pt

2位:なべさん:33.9pt

3位:楓さん:33.3pt

4位:アンさん:32.7pt

5位:イノショ。さん:30pt

6位:マリオさん:26.5pt

7位:ともぽんさん:22.4pt

8位:ねりあめさん:20pt

9位タイ:ツラさん:17.25pt

9位タイ:しまもんろーる(31♂)さん:17.25pt

11位タイ:かわぴさん:16.35pt

11位タイ:あいろにさん:16.35pt

13位:しーさぎさん:15pt

14位:ハセガワさん:11.5pt

15位タイ:せとさん:10.9pt

15位タイ:おーごさん:10.9pt

17位タイ:ごぼさん:10pt

17位タイ:たぴおかさん:10pt

17位タイ:ふりーじあさん:10pt

17位タイ:ひじりさわさん:10pt

(当日の参加人数に応じて傾斜を掛けているので、大会別で比べたときに同じ順位でも異なるポイントになる場合があります)


3回中2回予選抜けと安定感を示した選手が4名、上位にランクインしています。

なお、該当4名×2大会の8回分の内訳は

ルギアVSTAR:4

ミュウVMAX :1

ギラティナVSTAR:1

パルキアVSTAR:1

ロストカイオーガ:1

となっており、やはり現在の環境は「強い構築を強く使う」というのが「強い構築を対策する側になる」よりも正解であることが多い環境なのかもしれません。

では、以下にて環境考察を記していきたいと思います。


・結局ルギア?どうなるCL京都

環境考察とは言ったものの、前回の「POWERS#2」とカードプールが変わらないことから環境もほぼ変化はありません。

一時某プレイヤーの影響からか〈かがやくリザードン〉タイプの【ロストバレット】が流行りを見せるかと思われましたがそれもすぐ下火になり、結局は【ルギアVSTAR】を中心に【ミュウVMAX】、【ロストバレット】、たまに【レジギガス】が顔を覗かせるような環境に落ち着いています。

しかし、この「カードプールが変わらないから環境トップも変わらない」という事態はかなり異常事態なはずなのです。

昨今のポケモンカードに触れているとどうしても感覚が麻痺しがちなのですが、「強いデッキ」があるならば「強いデッキを対策するデッキ」が出現し、「更にそのデッキに強いデッキ」が……と同じプールでもそのときに強い構築の立ち位置が回っていくのが一般的なメタゲームの形と言えます。

思えば去年のCL愛知くらいから、ポケモンカードは「環境トップがそのまま環境を支配し続けるゲーム」と化していました。

「【ロストマーチ】環境かと思ったら唐突な【キュウコンジュナイパー】」

「【ジラーチサンダー】環境かと思ったら唐突な〈アローラベトベトン〉」

「【ピカチュウ&ゼクロムGX】環境かと思ったら唐突な【セキタンザンVMAX】」

「【3神ザシアン】と【ビクティニVMAX】環境かと思ったら唐突な【ダークパーフェクション】」

のような、大型大会における「環境外のメタデッキ」が活躍する機会に乏しく、直近のJCSでも終始【パルキアVSTAR】のミラーを配信で見続けていたことは記憶に新しいかと思います。

「環境トップとされている構築の対応力が高く、単なる弱点デッキのような生半可な対策ではそもそも対策とならない」というのが原因の一つですが、それにしてもここ1年くらいの環境トップによる支配率はなかなかのものがあります。

再来週に開催されるCL京都でもやはり【ルギアVSTAR】一色になってしまうのか、プレイヤー側の対策が光るのか。

一強環境ということはそれだけ対策はしやすい環境ということになりますが、その対策を乗り越えた経緯があるからこその一強環境です。

ここ最近の傾向通りなら「【ルギアVSTAR】が大半を占める」という構図は変わらないはずなので、上手く【ルギアVSTAR】の対策を煮詰められれば当日に良い結果を得られる可能性はあります。

Day1予選9試合、完走するならほぼ確実に3~4回はマッチングすると思われる【ルギアVSTAR】にどのようなアプローチで挑むのか、参加するプレイヤーの技量が試されるところです。


・当日の環境について

さて、「POWERS#3」当日の環境は以下のようになりました。

【デッキ分布】:合計数41

ルギアVSTAR:11

ミュウVMAX:6

ロストバレット:5

ギラティナVSTAR:4

レジギガス:2

クワガノンV+レジエレキVMAX:2

ゾロアークバレット:2

パルキアVSTAR+インテレオン:1

パルキアVSTAR+キュレムVMAX:1

アルセウスVSTAR+ジュラルドンVMAX:1

ガラルマタドガス+インテレオン:1

ロトムVSTAR:1

クワガノンV+パルキアVSTAR:1

ムゲンダイナVMAX:1

ブリガロンV:1

白馬バドレックスVMAX+サーナイト:1


若干【ルギアVSTAR】の数こそ減りましたが、それでもやはり上位8名の内3名が【ルギアVSTAR】だったことを考えると環境トップの風格ここにありです。

【ミュウVMAX】、【ロスト軸】も含めた「上位3デッキ」のシェアは約6割で、上位に行くほどこの3デッキの濃度が高くなっていくことを考えるとこの3デッキに安定する構築があればベストデッキと言えるでしょう。

(言うは易し行うは難しの典型ですが)


そんな中で上位入賞したデッキが以下の8デッキとなります。


【ルギアVSTAR】:3

【ギラティナVSTAR】:1

【クワガノンV+レジエレキVMAX】:1

【アルセウスVSTAR+ジュラルドンVMAX】:1

【ロストカイオーガ】:1

【ミュウVMAX】1

・上位構築雑感

【ルギアVSTAR】は細部は多少変わりつつも大筋は「アメイジング枠+〈かがやくリザードン〉」で固定化されつつあり、前回から比べて〈アメイジングライコウ〉を重く捉えた結果か〈マナフィ〉が標準採用となりました。

また、環境に【ルギアVSTAR】対策としての〈シンオウ神殿〉が増えており、その対策として〈バケッチャ〉もしっかり積むプレイヤーが増えたイメージです。

しかし、それでもなお〈ツツジ〉+〈シンオウ神殿〉は明確に1ターン生み出せる確率が高い動きであり、「280ダメージ=〈ルギアVSTAR〉を許さないポケモン」+〈ツツジ〉+〈シンオウ神殿〉の組み合わせは環境に対するアプローチとして有効だと考えられます。

それを組み上げたのが準優勝の【ギラティナVSTAR】であり、事実準決勝の【ルギアVSTAR】との試合では劣勢になりながらも〈ルギアVSTAR〉だけはきっちりきぜつさせていたことから最後の〈ツツジ〉+〈シンオウ神殿〉で相手の〈かがやくリザードン〉を止めることで勝利しています。

【ミュウVMAX】も最近は構築が変わりつつあり、普通に殴り合うと結局【ルギアVSTAR】が擁する優秀な非ルール達が厳しいということで、〈英雄のメダル〉や〈ビッグパラソル〉入りの構築が増加傾向です。

また、「先手の【ルギアVSTAR】の動きはあまり良くないことが多い」という弱点を突いたのが今回上位入賞した構築で、〈ポケモンキャッチャー〉次第ではありますが後攻1ターン目に〈ルギアV〉の早期きぜつを狙える構築となっています。


・終わりに

早いもので「POWERS」も3回目の開催を終えました。(#0を含めると4回)

運営からしても「まさに、このような試合を観るために大会を開催したのだ」と思えるようなグッドゲームを数多く堪能させてもらっています。

次の「POWERS#4」はCL京都後の環境なので、CLの結果によってまた環境がある程度は動いていることかと思います。

VSTARユニバースではあまり環境が動かないと言われがちですが、それでも新弾が出る度に何かしらの変化は必ず起こるので、CL福岡の〈クワガノン〉のような多くの人間が気にしなかったようなカードが日の目をみる未来があるかもしれません。

そんなところでCL京都に出られる人は準備を欠かさないようにしつつ、次回、「POWERS#4」の振り返り記事にてまたお会いしましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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