アベノマスクの配布から思う「自分たちの支援が必要な方を支援すること」

いつ届くんだろうと思っていたアベノマスクが、5月末にようやく我が家に届きました。

かと言って、心待ちにしていたわけではなく…。

届いて喜んだのは、うちのもうすぐ7才になる長女くらいで、

「アベノマスクと写真撮ってー」と言われるがままに、記念撮影をしました😆

私がアベノマスクを待っていなかった理由。

それはすでに布マスクを多数持っていたからです。

最初は、私の職場である特別養護老人ホームに厚生労働省から自治体を経由して、職員1人あたり2~3枚の布マスクが送られてきました。

それ以外に、高齢者サロンや体操教室が中止になり、自宅で過ごしておられた比較的お元気な高齢者さんたちから「職員さんにどうぞ」と手作り布マスクを1人あたり2枚ずついただきました。

どれも洗濯しながら、日々使わせてもらってます☝️

私と同様に、すでにアベノマスクは不要と思われる方々が多数おられたのでしょうか。

新聞の地方欄に「アベノマスクを福祉施設に寄付」という見出しがありました。

記事によると、スーパーの中に「アベノマスクを福祉施設に寄付したい方はこの中へお願いします」と書かれたダンボール箱が置かれていました。

その箱の中には、未開封のアベノマスクがすでに10袋くらい入ってる写真も紹介されていました。

布マスクを全世帯2枚ずつ配布することの効果や批判は、これまでに多くの方々が言われていましたのであえてここでは書きません。

あらためて、政府(国)が「スピード感を持って、かつ、必要な方を選別して給付すること」。この2つを同時に満たす難しさを感じました。

もし布マスクが必要な世帯を選別して、その後に配布していたとすれば、今年中にどれだけの世帯に届けることができたのか?

布マスクが届いたときには、すでに総理が替わっていた…ということになっているのかもしれません😓

アベノマスクの配布をきっかけに、「自分たちの支援が必要な方は?」と考えてみました。

私の勤務する特別養護老人ホームは、従来型といい、多床室(4人部屋、2人部屋)が主で、個室はわずかしかありません。

その分、費用面では安価で、国民年金しか受給していない高齢者さんでも入所費用を支払うことができます。

職場のある地域を見てみると、中学校圏域に人口は約3万人。高齢化率は約24%、高齢者数は約9300人くらいです。

戦後から住んでいる住民同士のつながりは強い反面、公営住宅や単身者用アパートが多く、近隣に家族や身寄りがいない高齢者が多いことも特徴です。

このような地域で、私の職場(地域包括支援センターから特別養護老人ホームまで)としては、「近隣に家族や身寄りがなく、低所得の方」を重点的に支援すべきと思います。

重点的に支援すべき方々がはっきり定まると、例えば広報の仕方も変わります。

具体的に言えば、「何か困ったらご相談ください」と書いたビラを1000枚配るのではなく、ピンポイントで必要な方に情報を届けることを考える必要があります🤔

一人暮らしの高齢者、特に理解力や判断力が低下すると自ら助けを求めることが難しくなります。

地域の方々に協力を得ながら、困ったときにはなるべく早く必要な支援につながるように…。

そんなことを考えながら、また明日から仕事に行こうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。