【マネしたい】カッコいいパワポの「サマリ」スライド11選
みなさんこんにちは。
資料デザインのリサーチや分析に取り組むパワーポイントのスペシャリスト、パワポ研です。
今回は、パワポのサマリスライドに焦点を当て、上場企業のIR資料から参考になりそうな抜粋し、紹介していきます。(パワポ研の方で難易度を三段階に設定しておりますので、各自のパワポレベルに応じてご参照ください)
サマリスライドとは、その言葉通り「パワポ全体の内容を1枚に要約したスライド」という意味で用いられることが多いですが、今回は会社の決算資料が中心であるため、「その会社の対象期の業績が一目で分かる資料」と解釈しても良いかもしれません。いずれにせよ、数字の並べ方や色の使い方、ブロックの使い方などは決算資料以外でも参考になるテクニックであるため、比較的長めのプレゼンをする方にとっては有用な内容になろうかと思います。
対象企業のパワポそのものが気になった場合は、Deck全体が参照できるよう、引用元のURLも記載しております。是非ご活用ください。それでは早速見ていきましょう。
弁護士ドットコム(難易度:★☆☆)
至ってシンプルですね。国際会計基準に準拠した書き方になっているため、このままの内容を参考にできるケースは少ないですが、シンプルな表の作り方や数字と単位の大きさのバランスは参考にできるでしょう。
メッセージの文字が小さいのが気になりますが、数字を見れば内容は一目瞭然なので、これはなくても良いかもしれませんね。
URL:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS80401/7813e107/0574/4db6/bbfe/772ec74acc75/20200511184741933s.pdf
アールプランナー(難易度:★☆☆)
上段に売上、営利、経利の三指標があり、下段にその数字の要因を配置しているパターンです。弁護士ドットコムに比べ情報量が多いですが、「トピックス」はあくまでおまけということで、グレーの背景に黒字で視認性を落としているところがポイント。
URL:https://data.swcms.net/file/arrplanner-ir/dam/jcr:45dcb3c1-ac6b-4ace-8272-c3ba86ac14c6/140120210313478271.pdf
ソフトバンクグループ(難易度:★☆☆)
今期の指標、増減に加え、前期の指標も採用しているパターンです。似たような数値が二つ並ぶと、どちらが今期のものか分からなくなってしまうので、今期の数字のみ背景色を変えて強調するという工夫が見られます。表中の数字や文字は、実は相当大きなサイズになっているのですが、これくらい思い切って大きくしても不自然ではないというところがポイントです。
URL:https://group.softbank/system/files/pdf/ir/presentations/2019/earnings-presentation_q4fy2019_01_ja.pdf
ウェルスナビ(難易度:★★☆)
前述の3社よりやや複雑になってきました。ここから難易度が星2になります。こちらはウェルスナビの主力商品である「ロボアドバイザー」に関連する数字のまとめスライドですが、このようにスライド全体を三段に分けることによって、比較的自由に指標を配置できるようになります。一番左の段とそれ以外の段で項目数が異なりますが、表のようなきっちりした形を取らなければ、このような配置もありです。
URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/7342/tdnet/1932958/00.pdf
スパイダープラス(難易度:★★☆)
上記のウェルスナビ社と同様、サービスに関する指標が並んでいるパターンのスライドです。背景に画像を使うことで「このスライドはそれなりに手間がかかっていて大事だから見てくださいね」というメッセージを発しつつ、全体の明度を落とすことで、強調したい黄色の数字の視認性を向上させています。今回は項目数が2×3=6項目ですが、2×2, 3×3のパターンにも応用できそうですね!
URL:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS81382/63ef225c/2896/4202/ae46/14e99f28e58e/140120210330486586.pdf
アトラエ(難易度:★★☆)
二番目で紹介したアールプランナー社の応用編です。売上と営業利益という最重要指標を強調しつつも、その原動力となった事業や全社的に強調したいトピックスなども盛り込んでいます。情報量自体は多いのですが、ブロックの作り方や余白の出し方が非常に巧みで、シンプルな印象を与えるスライドになっています。
URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/6194/ir_material_for_fiscal_ym/89464/00.pdf
DRAFT(難易度:★★☆)
非常に構造化が上手いスライドです。メッセージや強調したい数値は抜粋して上段に示しつつ、それを構成する要素を左ブロック下段や右ブロックで記述しているため、伝えたいポイントのみが非常に明確に伝わります。背景の薄いグレーの上に白のブロックを作るというテクニックも汎用性が高いため、関心がある方はDRAFTの他のスライドもご参照ください。
URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/5070/ir_material_for_fiscal_ym/95891/00.pdf
カオナビ(難易度:★★☆)
「重要指標+グラフ」で全体の傾向を示すパターンです。重要指標の要因を訂正的に説明することはできませんが、このように「一直線に成長している」というフェーズの場合は、逆にグラフそのものがメッセージとなるため、このように全く文字を残さないというパターンもありでしょう。
URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/4435/tdnet/1830191/00.pdf
Goodpatch(難易度:★★★)
全体的に清潔感があり、極めて視認性の高いスライドですが、何より思い切った数字の大きさが良いですね。文字の中でも太字や赤の下線などのパターンを採用し、強調の序列がついているため、読者は「このスライドをどのような順番で解釈すれば良いのか」が直感的に分かります。
URL:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS04618/eb9a74b0/cb3b/4c34/a75a/34323bdeb0ce/20201022132748540s.pdf
LITALICO(難易度:★★★)
文字なし、グラフのみで重要指標の絶対値とこれまでの変化を伝えようという試みです。地味に今年度の業績の部分だけグレーの背景色になっていることが分かると思います。グラフのスケールや色のバランス等がマネできそうでなかなかマネできない水準にあると判断したため、星3としています。
URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/7366/ir_material_for_fiscal_ym2/98400/00.pdf
ランサーズ(難易度:★★★)
全社の業績とセグメント別の業績を一枚にまとめるパターンです。かなり多くの数字が出てきますが、上手く大きさや色を区別して、視認性を高めています。特に優れているのは背景色の使い方で、薄いグレー>白>薄い水色or薄いオレンジという配色はあらゆるシーンで応用できるでしょう。
URL:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS08891/4b6c7274/9411/498a/ba0e/c35ae22b0a8d/140120210513417381.pdf
まとめ
いかがでしたでしょうか。サマリスライドはメッセージが存在しないものも多く、そのスライド単体のメッセージよりも、deck全体で伝えたいことを代表できているかということがポイントとなります。冒頭でも書きましたが、比較的長いプレゼンをする場合は必須のスライドとなりますので、今後の参考になれば幸いです。
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