【参考にしたい】2021年マザーズ上場企業の「成長可能性に関する説明資料」10選
みなさんこんにちは。
資料デザインのリサーチや分析に取り組むパワーポイントのスペシャリスト、パワポ研です。
今回は、直近でマザーズに上場した企業が自社の事業概要と今後の成長性を説明するために表明しなければならない「成長可能性に関する説明資料」に焦点を当てて、PowerPoint資料作成の参考になる点を解説していきたいと思います。この資料は上場時にのみ作成されるものなのですが、最近上場する企業はパワポが優れている会社が多く、まとめてチェックする価値があります。気になるデザインのものがあれば、是非URLからDeck全体を参考にしてみてください。それでは早速見ていきましょう。
1.デリバリーコンサルティング
What志向DX×全体最適の独自ポジションを確立するDXプランナーかつエンジニアリング事業を展開する同社の資料は、控えめな色使いで、必要な情報を盛り込んでいます。図を効果的に使いながら、詳細な説明がなされているので、資料を見るだけで十分な情報を獲得できる仕上がりになっています。
◆表紙
◆ビジネスモデル
◆グラフ
◆+αの1枚
URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20210727471477/
2.ブレインズテクノロジー
企業がデジタル変革を加速するための「AI」を実装するソフトウェアを開発している企業で、2021年にマザーズ上場を果たしました。同社の資料は、1枚のスライド内に入っている情報量が適切なため、全体として理解しやすいスライドとなっています。また、各スライドに使われている図の配色や構成がわかりやすいため、図を使ってPowerPointを作成する方には非常に参考になる資料となっています。
◆表紙
◆ビジネスモデル
◆グラフ
◆+αの1枚
URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/d14zb7/
3.サーキュレーション
プロ人材シェアリングプラットフォームをサーキュレーション社は、年平均72%で急成長を続けており、プロ人材の新たな働き方を提案している企業でもあります。同社の資料は、現代的な表紙から始まり、青基調の文字と図を中心に構成されています。特に灰色や淡色の使い方が巧みで、資料における強弱のつけ方は非常に参考になります。
◆表紙
◆ビジネスモデル
◆グラフ
◆+αの1枚
URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/d10o9k/
4.アシロ
同社は、デジタル技術やウェブマーケティングノウハウを活用して、インターネット上で法律情報や弁護士情報を提供するリーガルメディアサイトの運営を行っており、「離婚弁護士ナビ」「相続弁護士ナビ」などのメディア運営とともに弁護士資格保有者向け人材紹介事業も行っています。資料はリーガル系の事業のため、堅い印象を残しつつも背景などはこだわりが感じられ、スマートにまとまっています。
◆表紙
◆ビジネスモデル
◆グラフ
◆+αの1枚
URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/d0f6dt/
5.ラキール
同社は、企業に対するDXを支援するシステムマイグレーション事業とクラウド型アプリケーションを開発しており、2011年にワークスアプリケーションズグループに参画するも、クラウド時代を見据え2017年にMBOを実施しています。資料としては、シンプルなスライドが多く、初心者の方が参考にするには、オススメの資料です。変なこだわりがなく、情報量も適切にまとまっていると言えます。他の記事でも、円グラフの使用は推奨していませんが、顧客像を把握するのは、理解しやすい使い方だと再認識しました。
◆表紙
◆ビジネスモデル
◆グラフ
◆+αの1枚
URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/d08p3i/
6.コラントッテ
同社は、腰痛、肩こりを中心とする日常で発生する痛みに対する物理的なプロダクトを提供しており、デザイン性の高いネックレス、ループ、サポーターが中心となっています。資料の印象は、全体的に良い意味で脱力感があり、情報が絞られているので、理解の促進される仕上がりとなっています。C向けのプロダクトということもあり、写真の撮り方にはこだわりが感じられます。ただ効能があるというだけでなく、デザイン性も求められる時代となってきていると言えるでしょう。
◆表紙
◆ビジネスモデル
◆グラフ
◆+αの1枚
URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/cztmiz/
7.BCC
大手IT企業に対して、IT営業に特化した営業アウトソーシング事業を展開している同社は、成長期に資本提携したスマイルカンパニーの流れを汲み、介護事業所向けレクリエーションなどを行うヘルスケア事業も展開しています。資料としては、最低限、必要な情報が各スライドに入っており、可もなく不可もなくという印象です。沿革の背景を売上高の棒グラフにするアイデアは、過去の成長が理解しやすく、1つの手法として頭に入れておいても良いと思います。
◆表紙
◆ビジネスモデル
◆グラフ
◆+αの1枚
URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/cziv04/
8.プラスアルファ・コンサルティング
文章解析、商品購買データ解析、コミュニケーション量や質の分析を3本の柱に掲げ、ビッグデータを可視化する事業を展開している同社の資料は、各スライドにおいて、情報過多な印象を受けます。一方で、ビッグデータの解析を行う事業であり、データを前面に押し出して「これまで何を行ってきて、今後、何を行うのか」について説得力のある資料となっています。定量的な情報と定性的な情報のバランスを考える良い材料となり得るでしょう。
◆表紙
◆ビジネスモデル
◆グラフ
◆+αの1枚
URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/czcczf/
9.Blue Meme
ローコード技術とアジャイル手法を活用した受託開発サービスを展開する同社の資料は、表紙こそこだわりを感じられるものの、中身は教科書的な資料が多く、少し情報量が多いため、見にくい印象を受けてしまうものもありました。使用する色が多くなってしまうと、全体的な印象もバラついてしまうので、一定のルールをもって全体を構成する必要性のわかる資料だと思います。
◆表紙
◆ビジネスモデル
◆グラフ
◆+αの1枚
URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/czeiqt/
10.Waqoo
炭酸ベースの肌活性エイジングケアコスメブランド『HADANATURE(肌ナチュール)』をF2層(35歳~49歳女性)をメインに展開している同社の資料は、情報量も適切で、グラフも見やすいです。一方で、フォントにやや違和感があり、どのスライドに対しても、その違和感は拭えませんでした。個人差のある点かと思いますが、フォントによって全体の印象が変わることは認識すべきポイントだと思います。「F2層」など独自かつ誰でもわかりやすいワードを作ることで、文字数を削減し、それによって、図の幅が広がることは、他の資料でも応用できるテクニックだと言えます。
◆表紙
◆ビジネスモデル
◆グラフ
◆+αの1枚
URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/cz3qnv/
まとめ
いかがでしたでしょうか。成長可能性に関する説明資料に焦点を当てたこともあり、ビジネスモデルの資料など図の入ったスライドを中心に見てきました。図の配置や配色など、各社によって様々な工夫がありますが、少しの違いで資料の良し悪しが分かれてしまうこともお分かりいただけたと思います。今後の参考になれば幸いです。
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