見出し画像

【マネしたい】カッコいいパワポの「円グラフ」スライド6選

みなさんこんにちは。
資料デザインのリサーチや分析に取り組むパワーポイントのスペシャリスト、パワポ研です。

今回は、パワポの「円グラフ」スライドに焦点を当て、上場企業のIR資料から参考になりそうなものを抜粋して紹介していきます。(パワポ研の方で難易度を三段階に設定しておりますので、各自のパワポレベルに応じてご参照ください)

以前、好評だった、「表グラフ」の解説記事はこちら。

「円グラフ」スライドが、IR資料において使われるのは、従業員の属性、顧客の属性、売上のエリア割合、株主割合などです。一般的に、パワーポイントにおいては「円グラフ」は使用しないことが望まれます。それは、多くのスペースを必要とするにも関わらず、情報量が少ないことに起因します。基本的にテキストで説明できることが多いので、「円グラフ」を使いたいなと考えたときには、まず代替手法が本当にないのかを検討してみて下さい。

使用する色の数など、どういったデザインのスライドが見やすいのかは人によって捉え方が異なると思いますので、各社のグラフを比較しながら、参考になりそうなものを探していただければと思います。

対象企業のパワポそのものが気になった場合は、Deck全体が参照できるよう、引用元のURLも記載しております。是非ご活用ください。それでは早速見ていきましょう。

ウェルスナビ(難易度:★☆☆)

画像7

同社は、顧客属性を一目で示すために「円グラフ」を用いています。色合いはコーポレートカラーの濃淡でグラデーションをかけることで、違和感のない配色であることが見て取れます。文字色は、白色と黒色に分かれていますが、背景色において、上記のような色の組み合わせを用いると、自然な見映えをキープできています。メッセージと円グラフにおける面積の大きさに整合性をもたせることで、スライドとしての完成度が高く感じるのではないでしょうか。

URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/7342/tdnet/1932958/00.pdf

BASE(難易度:★☆☆)

画像6

BASE社も、顧客属性を円グラフで説明しています。円グラフにおいては、グラフに占める項目の割合が均一でないことも、見栄えを左右する一つの要因です。上記のグラフでは「1名」「個人」の占める割合が大きいため、メッセージについても「ショップオーナーの半数以上が1名での運営」と記載があり、グラフの見栄えとメッセージが統一されています。

URL:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS08546/4dd73b70/2b2d/448f/93d9/0dbc52841f9d/140120210210461089.pdf

CINRA(難易度:★★☆)

画像5

CINRA社の「円グラフ」スライドにおける配色は、SDGs推進のスライドと重複する点はありますが、クリアで見やすいです。社員情報を記載する方法としては、上記のような形で、複数の円グラフを併用するほうが全体として、意義のあるスライドになるでしょう。包含できる情報量が少なく、1つの円グラフから伝えることのできるメッセージには限界がありますが、このように多様な切り口で一つのテーマを論じたい時には便利な手法であると言えます。

URL:https://speakerdeck.com/cinra_hr/cinra-inc-greetings-ver-dot-1-2-cai-yong-pitutizi-liao

ジモティー(難易度:★★☆)

画像4

ジモティー社の円グラフも、コーポレートカラーを主体としたグラデーションを用いて、ユーザー情報を分析しています。項目が多くなる場合には、項目名はグラフ外に切り出す形(上記円グラフ下の「20~29歳」など)にすると、スペースの無駄が多い円グラフのデメリットをカバーできるでしょう。

URL:https://jmty.co.jp/wp-content/uploads/2021/02/20210215_002.pdf

ランサーズ(難易度:★★☆)

画像3

「円グラフ」スライドとして、是非覚えておくべき使い方。上記のように、同じ項目を対象に時系列比較を行う方法です。IR資料においては、会社が何に注力をしてきて、その結果としてどのような数値を達成しているのか、を視覚的に伝達することができます。ランサーズ社の場合は、全株主における創業者、経営陣比率を下げて、流動性を持たせるために立会外分売を実施した結果が出ていることが伝えられています。

tURL:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS08891/4b6c7274/9411/498a/ba0e/c35ae22b0a8d/140120210513417381.pdf

SMFG(難易度:★★★)

画像2

SMFGグループのスライドは、デザイン的な観点から評価が高いです。緑系統のコーポレートカラーは以前から同じですが、薄めのグリーンを主に用いています。色のトーンを合わせることで、視覚的に負荷が少なく、自然な形で情報を発信することができます。項目名などのテキストの量も適正で、円グラフとしての見栄えを損なわない程度に上手く抑えられているのではないでしょうか。

URL:https://www.smfg.co.jp/investor/financial/latest_statement/2020_3/2020_fy_setumei.pdf

まとめ

いかがでしたでしょうか。「円グラフ」スライドは、IR資料において、社内人員の属性、顧客の属性、株主構成、売上エリアの分布のように「内訳」を示すために用いられます。使用するスペースと比較して、情報量は限定的なグラフなので、テキストに置き換えることはできないだろうか、という思考を巡らせつつ、①色の系統は可能な限り絞る②項目名はシンプルに③複数の円グラフを組み合わせることで、メッセージ性を高めるという3点に注意して、円グラフを使ってみてはいかがでしょうか。今回の資料が、円グラフを利用する際の参考になれば幸いです。

パワポ研オリジナルテンプレート

パワポ研では「ビジネスシーンで使える」パワーポイントテンプレートを公開しております。デザインを整えるのみならず、ロジックやストーリーを整理するのにも役立つパッケージになっておりますので、関心のある方は下記ページも併せてご覧ください!

画像1

パワポ研からのお知らせ

上記の記事のように、noteではフォローしているだけでビジネスにおける「資料作成のコツ」と「デザインのセンス」が身に付くアカウントを目指して情報配信を行っています。

今後もコンスタントに記事を配信していく予定なので、関心のある方は是非アカウントのフォローをお願いします!

Template販売
https://powerpointjp.stores.jp/
note(マガジン)
https://note.com/powerpoint_jp/m/mc291407396da
Twitter
https://twitter.com/powerpoint_jp
お問い合わせはこちら
https://power-point.jp/contact


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?