見出し画像

いい意味での「鈍感力」を養いたい

自分が幼いころから、姉に怒られることが多かったわたし。

「どうして宿題をしないの?はやくやりなよ。」
「どうしてお母さんの手伝いをしないの?」
「他にもやることあるんだから、ゲームばっかりやってないで。」

聞かないと、うじうじ言ってくるし、聞き流しても、「なんでちゃんと聞かないの?!」と怒鳴りつけられた。

毎日、姉のストレスを発散しているかのように言われていた。7つも上なのに、どうして理解できないの?どうしてそんなに突っかかってくるの?とわたしも反抗的だった。いや、大人になった今でもそう思うことがある。

そう、歳を重ねても、姉との関係性は変わらなかった。会えば、尽きることなく小言を言われ、わたしも会うたびにストレスを感じている。

でも、変わらなきゃ。自分が変わる以外、この関係性は絶対変わらない。姉が変わることを願っても意味がないのだ。それに対して希望を持ってはいけない。

でも、どう自分は変わればいいの?その答えが分からないまま、わたしは「留学」という手段を利用し、姉と身体的に距離を取ることで、まずはストレスを解消することにした。
そうすることで、なにか解決策が見つかると思ったからだ。

わたしが最初に取った行動は、とにかく人に相談してみること。こんな関係性を変えるにはどうしたらいいの?と。

語学学校で出会った人に聞いてみたり、旦那に聞いてみたりした。しかし、なかなか「家族内の問題」にアドバイスすることはハードルが高いのか、答えは見つからなかった。

次にわたしが取った行動は、兄弟・姉妹がいる人に、なんとなく「兄弟とは仲は良いの?」と聞いてみた。

昔は悪かったけど、今は仲がいいよ、と答えてくれる人が見つかったが、理由を聞くと「歳を取れば、自然と丸くなるもんだよ。」

うーーーん。。。

そうは思えない(笑)また、その時が来るまで、わたしは耐えきれないと思った。

このままカナダに住むことは可能だが、日本に帰る予定もあるし、帰るたびに「あー姉に会いたくない。」と思いたくない。そんな気持ちで一時帰国しても、気持ちがいいわけない。

どうしたもんか、と思っているときに、ある言葉に出会った。
いい意味での"鈍感力”を身に付けなさい。自分で考えて変えられないことは悩んでも意味がない。このくらいの割り切りで次へ進んでください」

鈍感力。考えたこともなかった。

問題にぶち当たったら、考えて解決策を生み出す。それがわたしにとって当たり前だったから。悩まなくてもいいことにも、悩んできた。それでより悩みが倍増するにも関わらず。

悩むこと、考えることが大事。と教わってきたが、違うのかもしれない。

自分で考えて変えられることには、時間を費やす価値があるが、変えられないと判断したものには時間・エネルギーを費やす必要はないんだと。

そんな問題や悩みには「鈍感力」いわゆる「スルースキル」で対処することが大事。

姉との関係性を変えようと思ってきたが、このままでもいいのかもしれない。わたしが変わったところで、きっとこれからもストレスは感じるだろう。

スルーしていこう。自分が抱えている悩みやストレスは、このスキルがあれば解決できるかもしれない。悩む時間が減れば、違うことにも目を向けられるかもしれない。

今回はこの辺で。
ではまた次回の記事でお会いしましょう。

Vol.13

こり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?