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電車とわたし

仕事の帰り、JR東海道線下りに揺られていてふと、

人生の中で過ごした時間が長い場所って布団の次はもしかしたら電車かもしれないな、と思いました。

わたしはまったく鉄オタではないですが、
人生を電車とともに過ごしてきた実感はあります。なんとなく。
中学のときは塾の行き帰りで。高校のときは通学で。大学のときも通学やアルバイトの行き帰りは電車でしたし、社会人になった今も、ずっとお世話になっています。

生まれて初めて一人で電車に乗ったときのことはもう覚えていませんが、わたしの日常に電車が入りこんできたのは、中学2年のときに家の隣の市の塾に通い出したときだと思います。九州で一番都会だと言われるあの県に住んでいたので、使っていたのはもっぱら西日本鉄道でした。

初めて自分のnimicaを母から手渡されたときの胸の高鳴りは、うっすら覚えています。今やもう定期なんて、半年に一度買い替えなければならない煩わしいものですが、あの頃はなんだか、大人の仲間入りをしたという妙な自信の証でした。

高校生の時は、朝課外という九州北部に伝わる謎の風習があったので、家の最寄り駅から高校の最寄り駅まで、ガラガラの車内で揺られながら眠りこけていました。ふくらはぎにあたるヒーターが心地よかった思い出。ただなぜか3年間、乗り過ごした覚えはありません。高校生の健やかな睡眠を守る神さまがいたのかな。

電車にずっと乗るのは苦ではないです。電車という空間は割と好きです。満員電車は除く。永久に絶えてください。

ぼーっと車窓を眺めるのが好きなのと、いろんなたくさんの人が黙って自分の時間を過ごしているのを見るのが興味深いからです。
車窓は...なんで好きなんだろう? 景色が流れていくのが心地いいです。普通に歩いているだけだと体験しえない速度で景色が走っていくので、なんだか、万能を感じます。ドライブするときは助手席が一番好きです。
あと、手を伸ばせば届く距離で各々が勝手気ままに過ごしているのも好き。他人同士がこんなに集まってるのに、黙って自分の時間を過ごしているのって、奇跡だと思いませんか? たまに信じられないような人が隣に座ってきたりますよね。とんでもねえボロボロのスマホケース使ってる人とか、意味わかんないほど丈短いスカート履いてる人とか、絶対女装のおじさんとか。そういう赤の他人が、こんな近距離で、でもコミュニケーションを取るでもなく、ただそこにいるだけっていうのが、なんというか、唯一無二。

.........

なーんて!

めっちゃくちゃ丁寧に書いてきたけど、もうなんか今日仕事疲れたし、今も電車に揺られててわけわからんほどお腹空いたし、早く帰りたいし、でも品川駅でなんかトラブったのか電車止まったし、早く帰りたいし、電車はクソ! 解散! あーあ! 10億円ほし〜!

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