見出し画像

しろい森のあっちとこっち

二〇一六年十二月十七日土曜日

晴れ

いくこさんの展示へ。
そこはしろい森だった。
夜になると、鳴き声なのか話し声がきこえてきそうなしろい森。

まっすぐ目をみて彼女が言ってくれた言葉と表情を思い返す。がくがくふるえながら言ってくれていたんじゃないかなと思う。それは、こどもが冒険に出かけて、帰り道があやふやになり暗くなりかける空のころ、ころんだひとりに (だいじょうぶだよ)ともうひとりが言うみたいに。

つくるひと特有のまっすぐなやさしさ。

展示に出かけてわかったのは、 (わたしこころぼそいのか )ということ。
一匹のしろいオオカミにわが家に来るのはどうだろうかと相談をした。

ぬいぐるみを手にするようになるとは。
いくこさんはそういう処方をしているのかもしれない。
わたしの場合、こどものころにもぽかぽか日のあたるところに干しそびれたちいさなあなのようなソレ。
しろい森を訪れたひとは、動物と出会いながら (わたし)と話しているのだろうなと思う。とても大事な作業。

それがいくこさんの言う日常と非日常をつなぐということなのかな。

夜ごはんは、沖縄料理屋さんにて。お通し白菜の浅漬け、ソーミンチャンプルー、もずく、スンドゥブチゲ、ごはん。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?