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ピュアバトミントン

二〇一六年十一月二十二日火曜日

晴れ (とてもとてもあたたかい。)

お昼寝から起きたのんさんとおむすび持って公園へ。日向はぽかぽか。しらすと梅を和えて海苔で和えたおむすびをカゴから出し、見せると(それは!)ときもち目を見ひらいた。食いしんぼうばんざい。ちいさなちいさなのんさんおむすびをちいさなちいさなひと口で、ぱくりごくりぺろりと、三/四ほどたべた。


すこしはなれたところでバドミントンをはじめたカップル。くまさんのようなフォルムの男のひと。友人星野さんがふた回りほどおおきくなったような女のひと。ごはんをおいしそうにたべる姿、あわてて転ぶようすが浮かぶ。とても愛らしい。仮にくま夫と星野さんということにする。

カン

星野さん(あ゛ー、ごめん。)

星野さん(でも、たのしいね!)

くま夫(たのしいね!)

カン

くま夫(いま、俺本気出してるから。)

星野さん(え!なにそれすごい。オーバーサーブ?どうやるのどうやるの。)

くま夫(れんしゅうしていいよ。)

星野さん(あ゛あ゛。いまのはちがった。)

カン

くま夫(なるほど。風があるから。) 

星野さん(あ゛あ゛あ゛あ゛ーーー)

*十mくらい離れていた気がするけれど、すぐ近くに。どんどん横へ移動している。

星野さん(あ、いくよーと言わないで打っちゃった。ごめん。)

くま夫(だいじょうぶ。ちゃんと見てたから。)

星野さん(あ゛あ゛あ゛あ゛ーーー。ごめん。)

*くま夫さんダッシュして追いつかず

くま夫(いまのは、追いつけたね。ごめん。ごめん。)

星野さん(ダッシュしてくれたね。走ってくれてありがとう。)

おなかいっぱいむねいっぱい。もう愛燦々。背伸びした少年のような部分が表出しつつもやさしいくま夫と公園のそとまで(あ゛あ゛あ゛あ゛ーーー)と声がだだ漏れするような飾り気のなさとやさしさしかない言葉がこぼれるするりん星野さん。愛たっぷりで、ツンがひとつも見当たらないするりん。きもちがよくて。ああ、またここでバトミントンをぜひとも。そのよこでまた聞かせてほしいなピュアバトミントン。


夜ごはんは、コールスロー、ロールキャベツ(生クリーム仕立て)、ごはん。


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