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給食のカレー

二〇一六年十二月二十日火曜日

晴れ

いっしょにお昼寝をしたら、十三時。寝すぎました、きょうが終わってしまうじゃない。

のんさんと公園。
芝生のうえに、落ち葉がひろがり木々もぽつりぽつり。のんさんがむりなくはいはいで移動する距離のなかにほどよくあそびのあるところに来た。元ゴルフ場というここはゆるやかな坂があったり、空はひろかったり、さんぽに最高だと思っていたけれど、はいはいにも最高そうだなんて。

数えたら果てしないだろう数の落ち葉。おろすとザザっと音がする。のんさんのまねをしてお尻をつけて座ると、葉っぱのうえは芝生よりほんのりとあたたかくかんじる。
目の前にある落ち葉を掴み渡してくれようとしたり、ひたすらに握って投げたり。 (のんさんに渡す葉っぱをつかむとき、その短い時間のなかでわたしは選んでしまうんだなー)
あっ!という顔をして、箒みたいな枯れた草をのんさんは見つけ拾った。ほかのものよりは長いこと握っていたような気がする。とはいえ、さらっと手放したのだけれど、彼女のこころをほんのひととき夢中にした。特別になった箒のような枯れ草。興奮気味に握りしめる彼女と、落ち葉のうみのひと泡のような枯れ草。 とても傲慢だけれど(よかったね)と枯れ草に思った。特別になった枯れ草に。

のんさんはうちゅうを泳ぐ。一本の木のまわり、半径一メートルくらいの範囲。実を見つけてはつかみ口にいれようとしたりをくりかえし (そのたび、たべないよーとはらう)、木の枝を見つければつかみ満足げにこちらを向き口にいれようと・・・略、もぐらの土山を見つけてはつかんで投げたり、彼女にはどこまでもつきぬ発見と興奮のちいさなうちゅう。こんなちいさな範囲でこんなに感動できるのだなーと、尊敬するきもちになる。

夜ごはんは、白菜の浅漬け、野沢菜と昆布の漬け物、冷ややっこ、レタスとわかめのサラダ、給食のカレー (人参、玉ねぎ、ぶた肉、じゃがいも)。

高山なおみさんの料理の本を見て、こういういわゆるカレーがたべたいと帽さんが言ったのでルーをつかったオーソドックスなジャパニーズ家のカレーをつくった。
帽 「いつものカレー (高山さんの本に書いてある料理名)とあるけれど、うちでは珍しいから、うちだといわゆるカレーかな。んー、給食のカレーか。」

ひさしぶりのルーのカレーは、高山さんレシピなのもあると思うがおいしかった。こんなにかんたんだったっけとも思った。オーソドックスにを忠実にと、本に書いてあることをよーく守るを心がけてつくった。給食のカレーも、時々つくってゆこう。

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