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タバコのにおい

今日においに敏感な人がタバコ臭がダメという話をしていて、喫煙者の私はものすごく申し訳ない気持ちになった。
その人は私が喫煙者だとは知らないので軽い感じで話していたけど、私はずっと自分の服や髪にタバコの匂いがついてないかと気が気じゃなかった。
タバコ臭が苦手な人は世の中にたくさんたくさんいる。
毎日私は誰かに不快な思いをさせているんだろうな。


私は聴覚過敏気味で、人の話し声や音楽に過剰に反応してしまう。
お店で人と話していてもBGMとか他の人が出す音が気になって話を聞いてない時があるし、周りの音も全部拾ってしまうので目の前の相手が何を言っているのか聞き取れない時もある。

中学生のとき、家族がテレビやラジオをつけているのが本当に苦痛で、反抗期もあって毎日怒鳴り散らしていた。発狂してたに近い。
高校生になってテレビが壊れてしまった時、心底ホッとした。
それからうちにはずっとテレビがない。

仕事や勉強をしながら聴く音楽、心地いい眠りのための音楽など今は色んなものがあるけど、別の何事かに集中するために音楽を流すということが私にはできない。

心地いい空間のために BGMを流すのが当たり前でむしろ無音が嫌われるくらいの世の中だから、この感覚があまり人に理解されないのは重々分かっている。
分かってはいるんだけど、ひどい時は気分が悪くなって我慢ができない時もあって、でもそんなことを人に言って面倒臭いやつだと思われたくはないという気持ちもあったりで、極力休みの日は外に出ず人に会わない生活を何年も続けている。
単に人付き合いが苦手なのも大きいけど。


自分ではどうしようもないけど不快で仕方がないことって、本当に辛い。
音と匂いに関することはご近所トラブルの鉄板なくらい、人それぞれ感じ方が違ってくるから場合によっては気にしすぎだと嘲笑されることだってある。

タバコの匂いに関しては嫌がる人が多く実際に健康被害もあるものだからまだ共感を得られやすいけど、例えば香水とかは人によって好き嫌いが分かれるし、中には制汗剤の香りなども駄目な人だっている。
店でのBGMを特に注意して聴いてはいないけど流れていないと落ち着かない人もいれば、私みたいにスーパーでモーツァルトが流れてるだけで気持ち悪くなる人間もいる。

全員が不快な思いをしない世界なんてあり得ないけど、私は人を不快にさせたくないと思う。
人を不快にさせないためにタバコをやめるべきなのか考えたことはこれまでたくさんある。
それでもやめないくらい私にとっては好きな習慣だから、臭くならないように気をつけるほかないんだよね。

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