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詩集

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ぽわぽわの詩集
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記事一覧

【白猫】 詩#28

 四つ葉のクローバーを見つけたと  嬉しそうにはしゃぐ子供の声がする  それをむしり取って…

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【からっ風】 詩#27

 からっ風 あちらこちら吹き止まぬ  煽られ 花弁は舞っている  不自由そうに舞っている …

【ころころ転がる】 詩#26

 たくさんの優しさに  触れ合うことで  尖った先は削がれていく  丸みはどんどん増してい…

【恋するカメラ】 詩#25

 両手で作った世界にたった一つのカメラ  わたしの好きなあなたがいる世界を収めてみる  両…

【呪いに溢れた世界で】 詩#24

 水と火のように  合わさればどちらか一方が消える呪い  三月と七月のように  隣り合わせ…

【どこへ】 詩#23

 風はわたしを追い越して  一体どこへゆくのだろう  光はわたしを抜き去って  一体どこへ…

【煙の行方】 詩#22

 不安です  先のことがわからないから  不満です  先のことがわかるから  タバコの煙が一本伸びる  ゆっくり昇って見えなくなった  もやもやする心 もう嫌もう嫌  僕を見て君はこう言った    見えるところまでは導いてあげる  その先はあなた次第  でも昇った先を見てごらん  青い空が笑っているから ・・・ 最後までお読みいただきありがとうございます。

【まるばつ】 詩#21

 まるばつ付けることが正しいなら  日々の暮らしは酸化 苦しくて全て非表示  保湿も出来な…

【かんたん】 詩#20

 指先ひとつで消せるくらい  簡単なことばかりではなくて  炭酸が抜けていくように  体か…

【恋文】 詩#19

 五十音  全部の音を集めても  何かが足りない  はまる音がまだ聞こえない  あから始ま…

【自分の歩調】 詩#18

 ぽつり ぽつりと  傘の唄う切ないメロディを聴いて  後ろ向きな思いが前を歩く  次第に…

【ほこり】 詩#17

 取っておいたあれこれ  いつか使うと思い込んで  気付けばなにもかも  ほこりまみれだっ…

【気品はなくとも】 詩#16

 わからないことが多すぎると  気がぴりぴりしてイヤな気分  振る舞い方も忘れてしまって …

【足跡】 詩#15

 靴下を脱がずに砂浜を歩く  そうしたらあなたには  わたしという思い出が残らないでしょう  だって 足跡が誰のものかわからないから  ずるいことはわかってる  こんなことをするのはわたしだけ  振り返れば伝わってしまいそうで  背を向けたまま歩みを止めない  本当は振り返りたいくせに  意気地のないやつ  波が足跡を流してしまうことはわかってる  だからあなたとは傷付かない距離でいたい ・・・ 最後までお読みいただきありがとうございます。