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関西大学主催のハックアカデミーでプレゼンテーション(ピッチ)を行い。見事上位入賞、yfosを使った化粧品OEMでへちま化粧水を開発。3回生の三品さんになぜそこまで行動力があるのか聞いてみた。


インタビュー実施日 2023/3/27
実施場所 関西大学梅田キャンパス”梅田MeRISE"
インタビュアー 株式会社プルソワン 俵 一平、渡辺 一生
インタビュイー 関西大学3回生 三品 涼帆さん 鍛島 宗範さん

関西大学3回生 三品 涼帆さん

①ハックアカデミーというビジネスコンテストで入賞 

俵(プルソワン) 
製造にあたってなぜ弊社のサービスを使っていただいたのか、なぜLUFAへちま化粧水を作ろうと思ったのか、どのようにして作ってきたのかという背景をお聞きしたいと思います。まずは自己紹介からお願いします。

三品さん 
関西大学人間健康学部、新4回生の三品と申します。元々、自分の家族が福祉の方々にお世話になっていて、今の学部で福祉や健康やスポーツについて学んでいます。それと同時に、幅広い世界をずっと見ていきたいと思っていたため、今回このような新規事業の立ち上げや長期インターンシップを継続して、今に至ります。

俵 
なるほど。長期インターンシップや、新規事業の立ち上げから実際の商品化までの活動は、大学のカリキュラムなどでそのようなものがあったのでしょうか?

三品さん 
長期インターンシップは自分で探して始めました。新規事業に関しては、大学のゼミの先生方から一緒に新規事業を作ってみないかという紹介をいただきまして、大学内の活動として新規事業を立ち上げました。

俵 
今回、関西大学のサテライトキャンパスであるKANDAI Me RISEのスタートアップカフェでインタビューをさせていただいていますが、そことの関わりもLUFAへちま化粧水を製造する際にあったのでしょうか?

三品さん 
はい。ここKANDAI Me RISEのスタートアップカフェとは密に関わらせていただきました。

俵 
その時、他の大学も大学生に向けてスタートアップの募集を始め、ビジネスコンテストなどがあったのでしょうか?

三品さん 
はい。ハックアカデミーというビジネスコンテストで募集がありました。もともと事業をする資金が足りなかったため、そこに参加させていただきました。そこでピッチをしまして、全体で2位という結果をいただいて、次のエキベーションプログラムというプログラムに応募しました。今回そこで100万円いただけることになったため、今挑戦している次第です。

俵 
それでは、化粧水の製造資金は、三品さんがビジネスピッチをして2位になり、ビジネスコンテストで勝ち取ったものだということですね?

三品さん 
そうです。

俵 
その時アドバイザーをされていた方が今ちょうど奥にいらっしゃると思うので、鍛島さん、自己紹介お願いしてもよろしいでしょうか?

 鍛島 宗範さん 三品 涼帆さん

鍛島さん(関西大学) 
関西大学梅田キャンパスの鍛島と申します。基本的にはキャリア支援と起業支援の両方の側面から学生の支援をしており、今回、三品さんが参加してくれたハックアカデミーの起業プログラムのコーディネーターとして関わらせてもらっています。その事業の一つとして、起業支援というものがあります。このスタートアップカフェができたのが2018年で、当初は社会人を主なターゲットとしていましたが、資金も貯まってきたため学生にも展開することとなり、2019年にこの起業プログラムを作って運営しております。

俵 
現在2023年ですが、ハックアカデミーは何年からありましたか?

鍛島さん 
2019年をゼロ期としまして、2020年から1期目、2023年現在3期目です。

渡辺(プルソワン) 
過去には、実際に商品を販売されたことや、違うプロジェクトでの活動などもあったのでしょうか?

鍛島さん 
MeRISEでクラウドファンディングなどをしてお金を集めた学生たちがいて、その商品化に伴い、恒例会で販売させてもらったこともあります。別のプロジェクトでも、ここを実証実験の場にもしているため、いろいろなお客様に触れてもらう機会も設けさせてもらっています。

渡辺 
それでは、ゼロから作って販売まで、この中で一貫して実験できるということですね。

鍛島さん 
そうですね。大学が梅田にお店や建物を持っているので、そこを自由に使わせていただけるというのは大学の良さかなと思っています。

②予算がおりてから会社選定し、商品化までの流れ

鍛島さん 
5組応募があって、資金を出せるのは3組まででした。ビジネスコンテストが終わったら気が抜けてしまう学生が多い中で、やり続けられる学生が選抜されました。選抜は、僕だけでなく、新規事業の立ち上げをする外部の第三者機関のグループと共に行いました。

俵 
そうすると、ハックアカデミーから派生するコンテストと、もうひとつの第三者機関による選抜という2つの過程を経て資金が出たということですね。

鍛島さん 
そうです。

俵 
それでは、三品さんに聞きます。実際に資金の目途が立った後、今回LUFAへちま化粧水を作る際に、どのように会社や工場を探し始めたのでしょうか?

三品さん 
もともと化粧水に使うへちま水は、富山県のものを使おうと思っていたため、富山県関係のOEM会社を探していました。しかし、多くの会社から1000個からしか製造できないと言われ、100万円という限られた資金の中で1000個作るのはとても難しいという問題がありました。そのような状況で、御社プルソワンさんが100個からでも製造できるという情報を見つけました。

俵 
資金の目途が立ってからどれくらいの時間を、工場や原料を探す期間に充てられましたか?

三品さん 
実質1か月間はじっくり探していました。そして、ちょうど2月の中旬くらいにご連絡して、web会議を1回してから大体1か月で製造していただきました。成分に関しては、こちらから資料をお渡しして、プルソワンさんからも有効成分などを追加した資料を作っていただき、そのままだいたい1か月弱くらいで製造していただいたという流れです。

俵 
株式会社プルソワンの中に、化粧品のOEM、ODMを行う「yfos」というサービスがございます。三品さんが先ほどおっしゃったように、基礎化粧品を100個から製造できるサービスです。今回、三品さんが弊社のサービスを利用してどう思われたか、実際のお声をお聞きしたいです。

③yfosを選んだ理由、利用してみてどう思ったか?

三品さん 
実際に利用させていただいて、本当に助かるサービスだったと思っています。まず、どの会社に依頼しようかと考えていた時、資金も限られておりすごく不安な状況でした。しかし、俵さんが「学生を支援したいから」とおっしゃってくださり、資金もギリギリの中それを工面していただいて、化粧水を作ってくださいました。
さらに言うと、そこからのスピードも、1か月という短い期間の中で、化粧品を500個製造していただきました。本当にお世話になって、ありがたい気持ちでいっぱいです。

俵 
スピード感。1か月というのは僕たちの業界でもすごく早い方です。基本的には2~3か月、半年、1年かかるというのが当たり前の世界の中です。
そのような中で、僕たちは、いかに早くお客様のもとに完成品を届けられるかということを重視しています。お客様としては、手元に商品がなければ販売できず、利益につながりません。この時間を短くするために、僕たちは、従来の業界のしきたりやルールを、悪い言い方をすれば「ぶち壊す」良い言い方をすれば「イノベーションを起こしたい」という気持ちをコンセプトに、このyfosというサービスを世に出しています。
そのため、今回は僕たちにとってもチャレンジでした。結果として、LUFAへちま化粧水は良いクオリティ、良いデザインの製品でありながら、製造期間を短くできたと考えています。三品さんからいただいたチャレンジに、僕らもチャレンジをした結果です。短いスパンで良いものを提供することは、三品さんだけでなく他の人たち、他の企業さんにとっても本質的に良いことなので、それを弊社としてももっと追求していきたいと思います。

渡辺 
経済ロットが3000個と言われている化粧品業界では、従来、製造に2~3か月、半年かかります。その間にお客様の温度感が冷えていってしまうこともあります。弊社ではお客様の当初の温度感を保ちつつ、ご希望の納期にしっかりアプローチできるビジネススキームを構築することで、本当の意味でお客様に良い「アクション」で応えるということを、この1年2年かけてやってきました。
今回、三品さんとしても予算が決まっている中で、もしyfosのサービスに出会えてなければハックアカデミープロジェクトとしての完成は難しかったかもしれないですし、三品さんにとってとても良い成功体験の一つになったと思いました。

④販売に関して今後どうしていくのか?

俵 
もう商品がお手元に届いているので、今からは実際の販売や販路の拡大の段階ですね。そこには本当に如実な結果がついてくるので、弊社も関わり双方で頑張って販路を作っていって、今回製造したものをすぐに売れる状況にしたいなと思っています。

渡辺 
これからは、実際の店舗で売れるかということが三品さんの本当の戦いですね。

三品さん   俵 渡辺

俵 
もう少し、販路のことをお聞きしたいです。今はオンラインの販路を考えていると前回お聞きしましたが、他にも何か考えられていらっしゃいますか?

三品さん 
はい。関西大学の梅田キャンパス一階の蔦屋書店さんでポップアップストアを展開させていただけたらと思っています。

俵 
それはすごくいいことですね。それも梅田にキャンパスを持つ関西大学の強み! 大体いつ頃を予定されているのですか?

三品さん 
販売時期は5月から6月を想定しております。まだ未定なのですが、EC自体は大体5月から6月頃を想定しているため、それ以降の形にはなるかなと思っています。

俵 
わかりました。それでは楽しみにしています。

渡辺 
今回の関西大学ハックアカデミーでは500個売り切れたら一旦は完遂ということになりますが、増産は考えられていますか?

三品さん 
増産できたらしたいです。まずは無事にLUFAへちま化粧水の商品化までたどり着けたことに感謝しています。数あるOEM会社の中でも、プルソワンさんだからこそ実現できたと思っています。製造ロットや予算、納期の面など他の会社では難しかったことにも挑戦してくださり、短期間で質のいい商品を一緒に作っていただきました。これからは販売のステージで、このご縁をお客様にも繋いでいきたいです。ここまで親身になって対応してくださり、本当にありがとうございました。

渡辺 
プロジェクトを進めていく中で、僕らは小ロットで、納期も短いスパンで対応します。この中で、お客さん側でも決定するスピードが非常に重要となります。その点、三品さんはテキパキされており、決める作業をすぐその場でできていました。それは、三品さんがピッチを重ねてきて、ご自身の中で商品の構想を続けてきたからなのかなと思っています。そのため、デザイナーとしても提案しやすく、ベテランの方かと思うくらいスムーズなやりとりをさせていただきました。そういう面で、商品の親としてやりやすい案件でした。こちらこそありがとうございました。

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今後もプルソワンでは三品さんの活躍を追っていきたいとかんがえています。勇気をもって一歩前へ進まれたからこその今の状況だと思います。
皆さんも陰ながら応援していただければなと思います。

これでyfosでは現役大学生の商品開発が6件目となりました。今後も若い世代を応援していきます。

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