論文の勉強法〜答練の受け方〜

私は短答に比べると論文が得意でしたので、論文に特化した勉強というのは特にしていませんでした。

予備校の講座を受けたりはしていましたよ。

なので、過去問をやるのは当然として、論文に特化して私が力を入れていたのは答練です。

答練は結構好きだったのですが、受けっぱなしになってしまったり、解説を聞いて復習はするけどどうも身になってない感じがしていました。

そこで、一度で何度でも美味しい受け方を工夫しました!

一度の答練でかなり身につくし、確実に次に生かしていける方法なので、是非やってみてください。

用意するのは答練用のノートだけです。

答練を受ける前に下準備

まず、答練を受ける前に、今回の答練の目標を各科目ごとに書きます。

目標は○点取る!とかではなく、もっと局所的に、今回の答練でこれだけは絶対に達成しよう!という小さな目標です。

慣れるまでは「三段論法を守る!」とかでもいいです。

慣れてきたら「処分性の定義を完璧に書く」とか「構成要件を落とさない」とかより具体的にしていきます。

いつも時間切れになってしまう人は「時間配分を完璧にする」とかでもいいかもしれませんね。

答練を受ける

目標をノートに書いたら、実際に答練を受けます。

答練を受ける直前には書いた目標を見直してしっかり頭に入れましょう。

全体の出来不出来は置いておいて、とりあえず立てた目標を達成できるようにしましょう。

あまり細かく立てすぎると、そもそもそれが出題されないということもありますので、その際は臨機応変に笑

答練は本番よりも誘導がわかりやすいので、そのわかりやすい誘導には全部乗れるようにしましょうね。

本番は答練を受けた後!

答練を受け終わったら、まず答えを見たり解説を聞く前に、受けた感想を科目別に書きます。

メインは目標を達成できたかどうか。

実際に達成できているかはわかりませんが、自分の感覚として達成できた感じがあるか、という観点から書きます。

また、難しかったとか、問○は全然わからなかったとか、そういう普通の感想も書きます。

感想を書いたら、解説を聞きます。

解説を聞いたら、解説を聞いた感想を書きましょう。

解説を聞いてみると自分では出来たと思っていたところができていなかったり、思いもよらぬことが正解だったりします。

それを全てノートに書きます。

このノートは自分しか見ないので、言葉遣いとか適当で良いです。

「出来たと思ってたけど出来てなかったー悔しい〜!!!」とかでもOK笑

ただ、なるべく具体的に書きましょうね。

理解していなかったところは基本書や予備校本などで復習します。

私は、よく出るのに書けていないところなどはこのノートに書いていました。

また、並行して自己採点もします。

主観でいいので、自分で書いたと思う配点表の項目に点数を振ります。

裁量点はわからないと思うので、特に入れません。

そして自己採点の結果をノートに書きます。

ここまではなるべく早いうちにやってしまった方がいいと思います。

答案が返ってきたら

数週間したら答案が返ってきますよね。

答案がきたらまず、点数を確認しましょう。

そして、自己採点の横に実際の点数を書きます。

たぶん、最初のうちは結構自己採点と開きがあると思います。

点差が開いた原因はどこか、配点表を見比べてみましょう。

そこがあなたの弱点です。

実際は、採点者も玉石混交なので、本当にちゃんと書いてるのに見逃されて点数が入ってないとか、およそこんな点数入るはずのないところに点が振られていたりしますが、概ねそこまで大きく間違っていることはないので、何故点差が出来てしまったのか考えましょう。

単純に覚え間違えていたのかもしれないし、問題文を読み違えていたのかもしれないし、文章が悪くて伝わらなかったのかもしれない。

そこを分析しましょう。

覚え間違えていたなら覚え直します。

問題文を読み違えていたなら、その原因を探りましょう。

時間がなくて焦っていたとかであれば、もう少し余裕を持って書ける工夫をする。

自分では書いたつもりなのに点が振られていない時は、一度誰かに読んでみてもらうのをオススメします。

先生でも友達でもいいですが、複数人に聞いてみて、みんなが書いてないというのであれば、それは文章表現の問題ですので、伝わる文章を書くように勉強しましょう。

案外助詞の使い方といった些細な文法間違いが原因であることもあるので、そういうときは一度日本語の本を読んでみるのもいいですね。

ちなみに、他の人が読んでも書いているということであれば、採点者のミスなので心の中で怒っておきましょう笑

勿論、予備校に問い合わせてみても良いですけれど、私はしませんでした。

ちゃんと先生などに確認して自分の考えが間違っていないとわかれば問題ないと思ったので。

返ってきた答案のコメントまで確認したら、答案が返ってきた感想を書きます。

自己採点と結果の点差が開いた理由、コメントに対して思うこと、ここが出来ていたらもっと点が伸びたのに!ということ…

思うことは何でも書きましょう。

そうすると自然に次の目標が立てられると思います。

それを次の答練の目標にしましょう。

こんな感じで答練を回していきます。

おわりに

この方法を試してから、出来なかったところが次の時にはできるようになったり、みるみる点数も上がるようになったので、だんだんと楽しくなってくると思います。

最初の方で、点数的な目標は決めないというような話をしましたが、一応私は論文の目標点を60点と決めていました。

これは全て先輩の目標点をそのまま使わせていただいていたのですが、最終的な目標点を1000点にしていたので、そうすると論文は一科目60点になるんですよね。

実際、全科目50点取れれば受かるんでしたよね?確か…笑

なので、それくらいを目標にしておくのが丁度良いのではないかと思います。

私は本番は全然達成できませんでしたが受かっているので、少し上くらいの目標にしておくといいかもしれませんね。

私の場合、60点超えて返ってくればそれはそれでOKですが、最低でも50点超えていれば「まぁいいか」くらいに思っていました笑

論文の勉強に迷っている方がいましたら、ノート以外に特別な物もいりませんし、答練のついでにできる方法ですので、是非お試しください!

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