コロコロナ よし子さんの話 その6

発病から6日目(発病した日をゼロ日とするので、発病5日目)

朝起きると、まずつばを飲み込んでみました。あまりいたくありません。全くではないけれど、ずいぶんましです。ありがたいなあ、と感謝の気持ちがわいてきました。
熱を測ると、36.5度でした。でも、油断しないよし子さんです。
あー、と声を出してみます。かすれています。朝の空気は乾燥していて、咳が出てきます。すぐに、マスクをして、部屋を暖め、ポットのお湯を飲みました。座っていると、熱は37度になります。
よし子さんは、たまっている洗濯物や、なんやかやをすこしずつ片付けることにします。
これが、家庭を持っているお母さんならどうでしょう。きっと休まず、はたらかざるを得ない。女性に後遺症が多い、というのは、熱が下がったら、みんなのことをせざるをえない、そういうことないでしょうか。
よし子さんは、まだ、本調子ではない、と思います。まず、咳がでます。
午後になり、熱は少し上がりますが、37.2度くらいで止まるようになりました。 座る時間を長くして、少しの家事をします。ずっと寝ているところから、少しづつ、日常にもどしていきます。もちろん、水分をとるのはとても大切です。コロナは血栓、つまり血が固まりやすくなる、と聞きます。女の人は、特にエコノミークラス症候群といって、じーっとしていると、血栓ができやすいのです。どれくらい、体を動かすか。これはとにかく解熱剤をのまずに熱を測り、自分の疲れを観察して、疲れないところまですることだと思いました。体がなまるから、とか筋肉がおちるから、といって運動はだめでしょう。心臓に負担をかけることもさけたほうがいい。コロナは普通の風邪ではない。だから、なまけるのではなく、後のことを考えて、体を休めないといけない。
よし子さんは、今まで得た情報から、そう考えました。
しかし、のどの痛みがない、少ない、ということが、これほどありがたいとは思いませんでした。あたたかいお湯をのみながら、しみじみとラジオの朗読をきいたりしました。朗読、っていいな、そう思ったよし子さんです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?