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構想?夢想?妄想?トレイルがつなぐ魚沼の未来。〜魚沼で100マイルコースをつくる


この魅力的な山域をつないでみたら。~「越後三白」をDRIVEする新しい価値

 来年2022年3月に南魚沼市にUターンする私は、移住してやりたいことの一つに、魚沼で100マイル(160㎞)のトレイルコースをつなぐ!ということがあります。

 魚沼には、2000m級の名峰である八海山・越後駒ケ岳・中ノ岳がつらなる越後三山があり、また百名山の巻機山(まきはたやま)に加え、誰もが知る谷川岳、苗場山なども近く、本格的な山岳登山地帯といえます。また西側には緩やかな里山が連なり、稜線には雲海が楽しめる魚沼スカイラインがあります。

 この魅力的な山域をつないでみたら。そしてそこを走るイベントが実施できたら。魚沼からなにか発信できるかもしれない。越後三白(米、酒、雪)以外の新しい価値を生み出せるかもしれない。もっと言えば、越後三白の価値をさらに高められるかもしれない。

「魚沼で100マイルレースをつくりたいんだよね」

 いろんな人にそんな妄想を話すと、面白がってくれたり、応援してくれたり、人を紹介してくれたり、情報が入ってくるようになりました。そして地元南魚沼のランコミュニティのメンバーとつながるようになり、その中の一人で、すでに100マイル構想を持っている人に出会いました。彼は、トレイル(山道や林道)とロード(舗装路)をまぜて、南魚沼の山域をぐるっと回る100マイルを、地図上でつなげていました。これはその一部です。本人は、すべてのルートを踏破しているとのことでした。

魚沼100図1

 面白い!俺も走ってみよう!ということで、私も去年1年かけてコースを試走しようと試みました。が、コロナのおかげ(?)でなかなか新潟に帰れず、最初の50キロくらいしか回れていません。しかし、この50キロが、めちゃくちゃきつかった汗。急峻な八海山を登り、切り立った岸壁を這うように降り、さらに別ルートのスキー場斜面を再度登り返すドSなコース設定。個人的には嫌いじゃない、いやむしろ大好きな設定でしたが、真夏に走ったので、体中の水分という水分が全部出て干からびました。

このコースは、みんなで走ってブラッシュアップしていきたいと思います。


トレイルをつなぐこと。そして自分で走ってみること。

 日本で公式の(?)トレラン100マイルレースは全部で5つか6つくらいしかありません。

 レースにするということは、山中コースの安全を確保しなければならず、160kmのルートすべて整備・点検しなければなりません。また本人が走れなくなったときにエスケープする、もしくは運営側が助けに行ける設定でないといけません。さらに、途中途中でエイドといわれる補給ポイントを設置しなければならず、レースが終わる30時間~40時間ずっとそのスタッフを配置する運営体制を敷く必要があります。

 そしてレースという仕立てにするには、行政や地権者の許可が必要だし、環境にも配慮しなければならない。またスポンサー・ボランティアなど多岐に渡る協力体制が必要なので、なかなか実現までもっていくのは難しい。日本に100マイルレースが少ないのはそんな理由からだと思います。しかし、公式レースにしなくても、全国には「勝手100マイル」といわれる、仲間内・コミュニティ内で自主的に走る100マイルイベントは、たくさん実施されています。

 まずは、コミュニティで楽しむコースをつくってみる。そして、将来的にイベント仕立てにして魚沼に人を呼び込む。そんな夢想をしながら、移住の準備を進めています。

 トレイルをつなぎ、自分で走ってみること。その過程を皆さんに共有していきたいと思います。

 ちなみに、私が建てる新しい家は、北側に越後三山をのぞみ、東側正面に巻機山がドーンと構えている眺望。もちろん西側の魚沼スカイライン稜線にすぐアクセスできる立地です。来年移住するまでに、この「魚沼100(仮)」を温めておきますので、ご興味がある方は、ぜひ遊びに来て一緒にこの妄想にお付き合いください。まだ設計段階ですが、みなさんの宿泊スペースは確保しています。



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