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『失敗』とは最高のゴチソウだ!

高校生までの俺は、

とにかく失敗を怖がっていた。



下手に18年間積み上げたプライドが

崩れ去るのことが怖くて怖くて

仕方がなかったのだ。




高校までの俺は絵にかいたような器用貧乏で、


例えば、特にガリガリ勉強しなくても

クラスで上位の成績が取れたり、

体育の成績も美術の成績も基本4以上だった。


意識しなくても、文武両道をそつなく

こなすことができていた俺は、


『自分は天才なんだ!』という

根拠のない自信をふくれ上がらせ、


努力を怠り、他人を見下した。



「無能な奴は自分に従うべきだ」

「自分についてこれない奴はいらない」


今思えば、殴ってでも止めたくなるような

ひどい暴言を、クラスメイトにぶつけていた。



俺が起業家を志したのは、

「人の上に立ちたかった」というのも

実はあったのかもしれない。



そんな俺も大学に入ることになって、

高校の頃の夢を叶えようと

起業や経営に関する勉強を始めた。



『俺ならすぐに結果が出るだろう』


そう思い込んでいた俺を待っていたのは、

耐えがたい屈辱と膨大な量の『失敗』だった。


器用貧乏だった俺は、今まであらゆることで

"60点"を出すことができた。



でも、起業の勉強においては30点も

出すことはできなかった。



失敗を知らなかった男のプライドが

音を立てて崩れ落ちていった。



『どうしてなんだ』

『俺は何でもできるはずなのに!』



今まで失敗をしなかったのは

自分のできることだけをしていたから。


何でもできる気でいたのは、自分の世界が

あまりに狭かったからだと教えられた。


まさに【井の中の蛙大海を知らず】

ということだ。



そこからは必死だった。



とにかく周りを頼り、頭を下げ、

自分ができないことをひとつずつ

できるようにしていった。



先輩にはすごく迷惑をかけたし、

今でも迷惑をかけっぱなしだが、




おかげで俺は昔の俺のように

「プライドの鎧」で自分を守ることを

やめることができた。




確かに、失敗するのはつらかった。



今まで生きてきた中で出来上がった

「自分」という存在が否定されることも

もちろんあった。


『もう嫌だ!』

『逃げ出したい!』

『これ以上失敗はしたくない!』



そう思い続けて、気づいたら俺は

"そのままの俺"になっていた。


プライドなんてなにもない、

ひたすらに素直な俺。



誰かを否定することも、

マウントをとろうとすることも

なくなった。



そこからは早かった。


物事がトントン拍子に進み、

気づけば個人事業主になっていた。


気づいたら彼女もできていた。

(☝ ココ重要!)



数々の失敗が、俺を成長させてくれた。

俺をかっこいい男にしてくれた。


プライドの鎧を身にまとうのは、

別に俺だけじゃないってことが

この1年間で分かった。


薄っぺらいプライドで守れるのは、

風が吹けば倒れるような自己肯定感だけだ。


プライドがなくなって身軽になった俺は

フットワーク軽く次のステージへ

進むことができたのだ。





人の肉体を作るものが『食事』だとしたら、

精神を作るものは何か。


俺は、『失敗』だと思う。


失敗は、余計なプライドを脱ぎ捨てて

自分を身軽にしてくれる。


自分の世界を広げてくれる。


身軽になって、新しい世界が見えたなら、

あとは前に進むだけだ。


そうやって成長を続けている人間は

たまらなくかっこいいのだ。


どうか、このノートを読んだあなたには、

できるだけ多くの失敗をしてほしいと思う。



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