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ギャルゲー風PVをAviUtlで作る③
こういう感じのギャルゲー風PVを素人なりに作ってみようという備忘録。
CANDY ISLANDのかな子ちゃん・智絵里ちゃん・杏ちゃんがギャルゲーに出てた時のPVを作りました pic.twitter.com/NGfbmRYrka
— ぽったー (@insularity1902) May 30, 2021
前回の記事はこちら。
今回はようやく動画作成編。
4.動画の作成
ここがノウハウのメインポイントになるというのはわかった上で申し上げると、あんまり自信をもって書けることがない。
ここまでくると動画の構成も素材も既に決まっているので、取り敢えず画像を脚本に従ってタイムラインに張り付けて、あとは気が済むまでこねくり回す作業になるからだ。
こねくり回す作業は完全にセンス勝負になってくる(そして私はセンスがない)。
なので、特に「ギャルゲーPVっぽさ」を出すTipsをぽつぽつと書くことにする。かなり小手先の話ばかりである。
・動画を常に動かす・彩度を高くする
「ギャルゲーPV」に特徴的なポイントとして「速いテンポの曲に合わせて、目まぐるしくピカピカした映像が移り変わる」というところがある(と思う)。
普通の動画づくりだと、あんまり目まぐるしく動かすよりもむしろゆったり落ち着いた動きにしたり(講座系は特にそう)、あるいはオシャレに彩度低めで統一することも重要だが、ひとまずそれは忘れる。
①動画を常に動かす
元から動きのある映像系PV(車載動画や料理動画等)と違って、ギャルゲーPVは「止め絵だけの素材を使って、いかに動きを出すか」が勝負になる。カメラを横や縦に動かしたり、キャラクターを切り抜いて左右に振ってみたり、シーンチェンジを多用したり、工夫の凝らしどころになる。
(因みにキャラクターを使っていわゆるアニメーション(瞬きやポーズ差分程度のものではなく、きちんと動きのあるアニメ)を作ってしまうと「ギャルゲーPV」みは損なわれるので今回はお勧めしない)
とはいっても、キャラの名前を出しているシーンのように「文字や重要な場面を見せるために画面は止めておきたい」部分もある。その時はどうでもいいところを動かす。
背景の模様を動かしてみたり、色だけを素早く変えたり、フォントだけを変化させたり。イベントスチル部分ではまばたきやキラキラ演出を使うのもいい(後述)。
ともかく意図的な演出を除き、完全な静止画になってしまわないことを心掛けた。
↑背景のアイコンが変化していくところ。アイコンが次々変わるように連続で置いておいたシーンを別のところに作っておき、それを呼び出して、画像ループでつなぎ合わせて設置。
②彩度を高くする
といっても、aviutlのフィルターで彩度を上げたりはしない。あくまで素材作成の段階でカラフルに見えるよう調整しておく。
また、従前も書いた通りテーマカラーを決めるときに「vivid」「pastel」等のワードで検索して選んでくるとよい(パステル系は動画に落とすとちょっと薄すぎることが多いので注意)。
デフォルトのカラーパレットの色は基本使えないので、rikkyさんのプラグイン「カラーパレット」も絶対に絶対に導入しておいた方がいい。使わないのはむしろ縛りゲーの域。神プラグインの一つ。
・BPMに合わせる
早いBPMに合わせて、目まぐるしく動画が動いていくのと「それっぽい」。
タイムライン上にBPMの補助線(グリッド)を引いてそれに合わせて動きを付ける。こうすると音ハメっぽくなる。
とりあえず↓の動画を見るとよい。
あとはBPMに合わせてミニキャラなんかがリズムを刻んでいるとすごくかわいいので、以下のスクリプトを導入するのもよき。
・はじける演出、キラキラ演出
文字やキャラクターが出てきた瞬間にはじけるエフェクトがあると、ポップでかわいい感じになる。
とりあえずえふすとさんのリキッドアニメーションを見に行こう(自分はこればっか使っているので、そろそろ変えた方がいいかもしれない)。ついでに、立ち絵付近に散らすキラキラもえふすとさんからお借りすることが多い。
はじけるモーションを自分で作るときは、みんな大好きFLAPPERさんを頼りに行く。
↑一つ目の「はじける演出、キラキラ」は、特に使い勝手が良い。
図形を丸から星やキラキラマークに変えたものを、「キャラクター紹介」のパートの際、キャラクターの背景に置いたりするとそれっぽい賑やかしになる。
杏ちゃんかわいいね。
・ぐるんと回ってシーンチェンジ
すごいよく見るやつなのに講座が少ない気がする。調子に乗って今回は多用しすぎた。でも下手に図形を使ってトランジションするよりこちらの方が動きがあっていい感じになる気がする。
・図形を使ったトランジション
上手くやらないとのぺっとした印象になるので個人的には難しい演出の一つ。でもギャルゲーMVには頻出なので、今後マスターしたいところ。
クリッピングを使ってシーンチェンジできるとかっこいいよね。面倒なので今回はチャレンジできませんでしたが…
図形を使ったトランジションの中でも、円はギャルゲーPVで特によく使われれているイメージ。柔らかくてポップな印象になるからかな。
今回初めて作ったけど、線を引くモーションのシーンチェンジは可愛くてよき。
合わせて、トランジション中にドットやストライプのテクスチャが入っていると、「それっぽさ」が倍率ドン。
・まばたきを作る
ギャルゲー風PVに限らず、取り敢えず絵描きの全人類はまばたき動画を作るべき。楽しい。
gifでの作り方は散々出てくるのだが(1コマごとに作って適当なgif作成サイトに張り付ければおしまい)、aviutlでの作り方を見つけるのに私は苦労したので書いておく。結論から言うと連番出力を使う。
まず、まばたきに必要な画像を作る(開き→半閉じ(ちょっと閉じるくらいでよい)→閉じ→半閉じ→開き)。次に、画像ファイル名を上記の通り、01、02、03…と連番にする。最後にaviutlで「メディアオブジェクトの追加」→「動画ファイル」→「〇〇01」のファイルを選択すると、なんとまばたき動画ができてしまう。スゴイ!(このやり方が見つからなくて、一コマずつ目の画像を置いてカクカクした動きになっていた当時の私に教えてあげたい)
例のごとくグリーンバックはクロマキーで抜いておき、またデフォルトの速度だと早すぎるので60~30くらいに調整して、まばたきさせたいところに挿入すれば完成。
長くなってきたのでいったんここまで。思いつき次第また加筆します。お疲れ様でした。
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