ハンカチ

住宅街の道の真ん中に、深紅のハンカチがあった。 向こうからやってきたお爺さんはそれに気づくと、「かわいそうに、ハンカチだ」と言ってそばにあったU字のポールに、はらりとかけた。 心が温かくなった。

３行日記

やっと終わった。 やっと。 よろよろと。

３行日記

目まぐるしさに飲み込まれるうちに、今年も駆け抜けていってしまった。 目の前の現実と戦うために、何回荷作りをしただろう。 来年はより多くの、素晴らしい経験が出来ますように。

３行日記　ー１１月３０日ー

書きたいことが沢山あるはずなのに、何だか出てこない。 心も身体も疲弊しているのかもしれない。 コマッタナ。

先月ケアンズで食べたハンバーガーをまた食べたい。

３行日記　ー９月３０日ー

移動を沢山した１ヵ月だった。 福島県、東京、オーストラリア、東京、北海道、東京。 来月はより精力的に、回遊魚のように、動き回りたい。

３行日記　ー８月２９日ー

イタリアで欝々とした気分の中迎えた新年も、あっという間に残るところ４ヶ月となり、福島での仕事も数日で終了する。 今月は同僚の方たちやフィリピンの研修生と、持ち寄った料理を囲んで食事をしたり、冷蔵庫の中を片付けたいからとお昼に手作りのお弁当を頂いたり、馴染みのある人が作ったというだけで外食よりもずっと、温もりを感じることができてとても好きな時間があった。 残り数日も気合いを入れて乗り切りたい。

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福島県に来てもうすぐ２か月。 日本で３番目に大きいというこの土地で、東京では聞かないような鳥の鳴き声や、立体的で伸び伸びとした雲、そして安くて美味しいモモにかぶりつく日々を堪能している。 あと１ヵ月は、夏バテにやられないように体力をつけて、会津若松市や郡山市の方にも行ってみたい。

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福島に来て一ヶ月が経った。 仕事に関しては色々と思うことがありあまり楽しめてはいないけれど、この土地にある、のどかな桃畑や水田がとても好きだ。 洗練された都会の街も良いけれど、緑豊かな田舎もやっぱり、良い。

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もりもりのパクチーを添えた、父特製ガパオライスはとっても美味しい。 日曜日、カルディでタイフェアをやっていたせいか、いつも使っているホーリーバジルチリペーストが売り切れていたそうで、全て手作りしてくれた。 最近我が家にやってきたスピーカーで音楽をかけながら、ノリノリで作ってくれたガパオライスは、やっぱり美味しかった。 #休日フォトアルバム

３行日記

実家にあるパイプ椅子の上には、目まぐるしい数年の間に積もった書類の山がある。 あと数週間で都外へ行ってしまうため、今日こそはやろう、土曜日だし、と父に発破をかけて一緒に整理をした。 ９割がゴミ箱へ移っていったせいか、今、パイプ椅子は清々しい様子でそこに鎮座している。

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やっと、Courseraで受講していたコースが終わった。 全く難しい内容ではないのだが、講座開始から一年も経過してしまい、もう一度払わないと修了証が出ないと分かった。 残念だけど仕方がない、一先ず最後まで完走した自分、えらい！と思うことにしよう。 #3行日記

３行日記

この前、幼馴染に誘われて大戸屋で定食を食べた。 久しぶりに食べる色とりどりの食べ物のおかげか、１週間近く遅れていた生理が、待ってましたとばかりにやって来た。 心も身体も満足、とはこのことだと実感した。 #3行日記

感情の老化

ノートに書き付けてあったこの言葉が、最近身に染みている。いや、正確にはもう数年前からずっと。大好きだった場所に行って沸き立っていた感情はどこかに行ってしまった。単なる慣れだから、仕方ないと分かっているけれど、なんだか寂しい。 先日、精神科医である和田秀樹先生の本に掲載されている「感情老化」度テストというのをやってみたところ、実年齢をはるかに上回る３８歳だった。あぁ、やっぱり。人間は知力や体力よりも、感情から老化するという。そしてその感情の老化は、脳の前頭葉の縮小、動脈硬化、

マクドナルドの思い出

数日前、マクドナルドのハンバーガーが食べたくなった。一年に何度かくるこの欲求を、いつもなら健康志向なもう一人の自分が抑制するのだが、今回はなかなか姿を現さない。 うまい棒を「まずい棒」と呼ぶ母の下、マクドナルドやカップラーメンを片手で数えられるくらいしか食べる機会のない家庭で育った。だからマクドナルドのハンバーガーを食べるのは、どうしても欲しいハッピーセットのおもちゃがあったりした、ちょっと特別なとき。滅多にないからこそちょっぴり嬉しくなる食べ物だった。 十五歳の春に第一

髪を染めた日

１８歳の春、初めて髪を染めた。 幼なじみに教えてもらった美容院から出た私の髪は、真っ黒に染まっていた。 あの頃の私は、生まれつきの栗色の髪が好きではなくて、校則の厳しい学生時代に周りと同じ黒髪に憧れていたものの、地毛証明書を提出した後にわざわざ染めるまではしなかった。 信号待ちで手のひらに乗せてみたその髪が、太陽の下でも真っ黒であることを確認し、長年の夢をようやく果たせたあの日、とても満足だったのを覚えている。 #髪を染めた日