ざっくり7ヵ月と断乳と～さよならパイフィニッシュ～
産後7か月です。
赤ちゃんがまだ新生児だったころ
「いつになったら夜ちゃんと寝てくれるんだろう」
と日々思っていたものでしたが、あの頃に戻って教えてあげたい。
7か月だが依然として、だ。
いや、いかん。
もし今私の頭上にポコッと穴が開いて、産後1年の自分が顔を出しながら
「一年たったけどまだ寝ねぇよ」
なんて言ってきたら絶望してしまう。
ここはぐっとこらえてタイムリープはやめておこう。
…こんなおかしな思考になるほどの睡眠不足は今回、夜泣きが原因ではなく下痢の猛攻撃にあります。
おなかの風邪のようですがかわいそうに、日に何度も下す赤子。
夜容赦なく鳴り響く「コポォ！」音。
頼むから加湿器の音であってくれという祈りは裏切られ、暗闇の中おむつを替える日々…
もう一週間以上続いております。
一方、私の眼の下には真っ赤なクマが。
はは、クマって赤だったんだね。今まで漫画でどす黒く描いてたけどやっぱり本物は迫力が違うや。
コンシーラーで消さなければ表を歩けないほどの重症ですが、こんな時思い出されるのが知人の三児の母。クマについてのお言葉
「消せるうちはまだいい」
そう…まだ消せるうちはいい…
とつぶやきながら、今日も今日とて熊谷直実のように（平家物語にでてくる白髪を黒く染めて戦へと赴いた人）コンシーラーでがっつりカバーして保育園へと送り出しました。
午後は夫の親友に来年赤ちゃんが生まれるそうで、サイズアウトした息子の衣類をおさがりにと整理。いやはやその小さいこと小さいこと。
息子が生まれたばかりのころ、数か月先輩のママブログを読んでは
「ほ、ほんとにそんなになるの？」
とまるで他人事のように思えたものでしたが、無力で小さな生き物だった彼もあっというまにその通りになりました。
自分で動き、声を上げ自己主張をし、もりもりご飯を食べています。
まだたった7か月なのに、その成長スピードにちょっぴりセンチになる母ちゃんです。
いや、ちょっぴりなんてもんじゃないです。
センチもどセンチ、土佐日記かってくらいにさめざめと暮らしています。
なぜかというと、
やめました、乳。
そう、断乳です。
まあ詰まるわ腫れるわ体力奪われるわで、早めの断乳をちらつかせていた私ですが、先日えげつない風邪をひいてしまい、その期におっぱいに幕を閉じたのです。
そもそもは年末くらいに計画していました。
カレンダーに印をつけて、赤子に「この日になったらおっぱいとバイバイするんだよ」と毎日お話しながら進める穏やかな断乳を思いえがいておったのです。
が、高熱で倒れ授乳もままならず12時間を過ごした時、私の頭に悪魔的発想が浮かんでしまったのです。
「この勢いで行けんじゃね？」と。
てなわけでやっちまいました。
おっぱいを失ってまず大変だったのは
最終奥義「パイフィニッシュ」が使えない
でした。
どんな夜泣きギャン泣きも有無を言わせず沈めてきた必殺技、パイフィニッシュ。この技を失った私は何度となく己の無力さにうちのめされました。
しかし必殺技を封じられた主人公はどうする？
新たな技を編み出せばいいのです。
新技「腹上ぽんぽん」（わたしのおなかの音をきかせながら背中をぽんぽんさすさすするだけのそのまんまのムーヴ）の考案により夜泣きも恐れるほどの敵ではなくなりました。
しかし思わぬところにさらなる強敵が潜んでいたのです…
寂しい！私が！
息子はケロリとしたものですが、意外にも私のほうがさびしくてさびしくて紀貫之化してしまいました。
ミルクも母乳も母の愛は同じ。
卒乳だって長い人生の中でちょっと早いか遅いかの差。
そんなこと頭ではわかっているのに、心が追いついていかない。
こんな心のぐらつきは産前にはなかったことなので、改めて産後の脳の変化に驚きあきれています（ここでもちょっと貫之みをだしてみたり）
世の「母は強し」イメージにひっぱられたせいか、
母になったら妙な力がわいてきて強くなるとばかり勝手に思っていましたが、実際やってみるとフィジカルメンタルともに最弱の生き物が爆誕しただけです。なんやねんな。あのイメージな。
はやくも卒園式で泣き、運動会で泣く未来の自分の姿が見えるようです。
いやはや、ついつい疲れがにじみ出る7か月報告となってしまいましたが、断乳のおかげか体力も戻ってきた手ごたえある7か月。
なにより息子がずんどこかわいく成長してきております。離乳食はお豆腐が大好き。お豆腐がおなかいっぱい食べられないと泣いちゃいます。
なんというかわいさよ…
息子の成長ぶりは続いての絵日記のほうでお届けできれば！
こちら絵日記、ゆるゆるインスタにまとめはじめました。
断乳については#さよならパイフィニッシュでみっちりまとめてます。
全20回。壮大かよ～。よかったらぜひ見てってください。
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