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ここから見えるのはお尻だけでしょう。
ええと、ざんねんなお伝えとなってしまいますが、犬くんが去りました。
去年てんかんの発作をおこしまして。
体のほう元気だったのですが、どうやら頭のほうにきてしまったらしく、お昼寝の時間がめっぽう多くなり、足腰がめっきり弱くなりました。
なんて書くと悲壮感がすごいのですが、生来がっしり頑丈だったもので、血液も内臓もピカピカ。お医者もおどろくほど体は問題なく
ご飯はいくらでも食べ、ぐうぐうと寝ているだけのかわいいものでした。
そのままいくらでも寝て暮らしてくれてよかったのですが
ある日のこと、犬くんは
「もういいかな」
という感じで食べるのをやめました。
部屋をトコトコお散歩し、ひなたぼっこして、お昼寝して。
夜は自分でベッドに入り寝ました。
そして翌朝に旅立っていました。
さびしいですが、この世界の決まりなので引き留めることもできません。
今までありがとう。たのしかったよ。
よく似合っていた服を着せ、いつもの手作りおだんごを持たせてあげました。
魂はしばらくは飼い主のそばにいるなんてよく言いますが、
彼のことですから体が軽くなったのがうれしくて
振り向きもせずにむこうがわへ走っていったような気がします。
広場なんかでノーリードにした時も、びっくりするほどためらいなく走っていったものです。
だめな奴だなぁと思いつつも、そのおしりのふりふり具合、耳のぱたぱたっぷりは、ねえちゃんとても頼もしく感じましたよ。
きみは、どこでも好きなところに走っていきなさい。
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今まで犬くんを愛してくれたみなさま、本当にありがとうございます。
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