ドラマ「すべてがFになる」第4話感想

やっぱり、地味だったね。もともと他に比べるとどうしても地味な話なのに、原作よりもさらに地味にしてしまっているように感じた。時間が経つにつれて指数函数的に地味になっていってたんじゃないだろうか。詩的私的ジャックのほうが派手だしインモラルだしエロチックだし、ドラマにして面白かったんじゃないかなぁと思う。

今回のはひょっとして、ミステリィだと思わせることがミスリーディングだったんじゃないだろうか。ミステリィだと思って、衝撃のトリックと犯人を期待して見てたら、拍子抜けするような話でした、みたいな。いや、さすがにそれは意地が悪すぎるか。

最後にアルコールランプを使ってたのは面白かったね。犀川が幼少期を過ごした場所とかなら話は別かもしれないけど、今時の大学にアルコールランプなんてないだろう(ひょっとしたら化学系とか建築系の学科にはあるのかもしれないが、僕は知らない)。お湯くらい電気ケトルで沸かしてもよさそうなものだ。あと萌絵の「問題、解けちゃいました」っていうのはやっぱりキメ台詞なのかね。「問題、解けました」ならまだしも、萌絵の求解プロセスとイメージが合わないのだよね(もしかして原作で一度くらい言っているんだろうか)。解を口にしないのはちょっと原作より大人だったかな。


冷たい密室と博士たちの時とは違って、原作を再現しようという意志が薄いように感じた。全然悪いことではない、むしろ好ましいくらいだ(WHO INSIDEを利用していないのはもったいないと思ったが)。この調子でどんどん変えていってほしいものだ。最終話にするであろう有限と微小のパンでは、被害者や犯人が原作とは違っているくらいでも面白いかもしれない。

次はやっとドラマのタイトルでもある「すべてがFになる」みたいなので、2013年まで真賀田四季がいた真賀田研究所がどうなってるのか楽しみにしておこう(ひょっとしたらアルコールランプを使っているかもしれない)。さすがに封印再度を超える地味さになるとは考えにくいし、これを2つめに持ってきたほうがよかったんじゃないかと思わないでもないが。

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